FX Morning 02/26/2021

【前日の為替概況】ドル円、米10 年債利回り1.6085%までの上昇で106.40 円まで続伸

25 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 日続伸。終値は106.21 円と前営業日NY 終値(105.87 円)と比べて34 銭程度のドル高水準。米債券市場では米景気回復や国債増発を見込んだ債券売りが優勢 となり、米10 年債利回りが節目の1.50%を突破し一時1.6085%前後まで急騰した。為替市場では米長期 金利の大幅上昇に伴うドル買いが広がり、一時106.40 円と昨年9 月4 日以来約半年ぶりの高値を付けた。 前週分の米新規失業保険申請件数や1 月米耐久財受注額などが予想より強い内容だったことや、米7 年債 入札が「不調」だったことも債券売り(金利は上昇)を誘った。

ブラード米セントルイス連銀総裁は「最近の米10 債利回り上昇は妥当な市場の反応」との認識を示し、 インフレ期待の高まりを目指す米連邦準備理事会(FRB)にとっては「歓迎すべき動向だ」と発言。ジョ ージ米カンザスシティ連銀総裁は「債券利回りの上昇は経済見通しに対する楽観的な見方を反映してい る」と述べ、「FRB が対応する必要ない」との考えを示した。ボスティック米アトランタ連銀総裁も「利 回りは歴史的にみて依然として非常に低い。FRB が現時点で利回りに対応する必要はない」などと語った。

ユーロドルは小幅ながら続伸。終値は1.2175 ドルと前営業日NY 終値(1.2166 ドル)と比べて0.0009 ドル程度のユーロ高水準。欧州時間発表の独・ユーロ圏経済指標が予想を上回ったことを受けてユーロ買 いが先行。ユーロポンドの上昇につれたユーロ買いも相場を押し上げて、24 時前に一時1.2243 ドルと1 月8 日以来の高値を付けた。ただ、米長期金利の急騰をきっかけに全般ドル買いが強まると、一時1.2161 ドル付近まで押し戻された。ユーロポンドは大幅に上昇。前日に一時0.8541 ポンドと約1 年ぶりの安値 を更新するなど、足もとで相場下落が続いていただけに、本日はショートカバーが優勢となった。2 時30 分過ぎに一時0.8697 ポンドまで値を上げた。

ユーロ円は3 日続伸。終値は129.32 円と前営業日NY 終値(128.83 円)と比べて49 銭程度のユーロ高 水準。ドル円やユーロポンドの上昇につれた買いが入り一時129.98 円と2018 年11 月以来の高値を付け たものの、節目の130 円手前では利食い売りや戻り売りなどが出たため伸び悩んだ。米国株相場の下落を 背景にリスク回避的な円買いも入り、128.98 円付近まで下押しする場面があった。

オセアニア通貨は軟調だった。ダウ平均が一時660 ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移した ことでリスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZ ドルに売りが出た。豪ドル米ドルは0.7859 米ドル、豪ド ル円は83.51 円まで値を下げ、NZ ドル米ドルは0.7360 米ドル、NZ ドル円は78.16 円まで下落した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、大企業製造業の想定為替レート106.42 円の攻防に要注目か

本日の東京外国為替市場のドル円は、月末で動きづらい展開の中、10 年債利回りの上昇を受けたドル 買いで底堅い展開が予想される。

本日のドル円は、月末仲値での売り買いを確認した後は、米10 年債利回りの上昇を受けたドル買いと 2020 年度下期の大企業・製造業の想定為替レート106.42 円付近のドル売りオーダーとの攻防を見極める ことになる。ニューヨーク市場での米10 年債利回りは、米7 年債入札が不調だったこと、1.50%上抜け によるコンベクシティヘッジなどで1.6085%まで急騰しており、ドル高要因となっている。米国の連邦 債務残高は、本日2 月末時点で28 兆ドル規模に拡大している模様だが、バイデン米政権の新型コロナウ イルス救済法案(1.9 兆ドル)が成立した場合、30 兆ドル規模に到達して、対GDP(21 兆ドル)比で143% に達することになる。今年8 月からは連邦債務上限が復活することで、2011 年8 月のような米格付け会 社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による米国債格下げ懸念、そして債券自警団による債券売り (米国債利回り上昇)への警戒感が高まることになり、ドル売り要因となる。

今夜は、米下院でバイデン米大統領が提案している1 兆9000 億ドルの新型コロナウイルス経済対策法 案が可決される見通し。来週には米上院(定数100 議席)に送付され、財政調整措置(リコンシリエーシ ョン)と呼ばれる手続きを活用して、通常の賛成60 票ではなく単純過半数(民主党50 議席+議長のハリ ス米副大統領)で可決し、3 月14 日までにバイデン米政権が署名することが目論まれている。しかしな がら、議会予算局が、今回の経済対策が財政赤字を今後10 年間で540 億ドル拡大させるとの見通しを示 していることで、「バード・ルール」違反の可能性があると指摘されており、上院での審議が難航する可 能性が警戒されている。上院では、最低賃金引き上げの盛り込みが可能か否か、失業給付上乗せや現金給 付、州・地方政府への支援についても与野党で規模縮小が検討されており、要警戒となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ◎ 2 月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合予想:前年比▲0.4%)
○08:50 ◎ 1 月鉱工業生産速報(予想:前月比3.8%/前年比▲5.4%)
○08:50 ◇ 1 月商業販売統計速報(小売業販売額、予想:前年比▲2.6%)
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
○14:00 ◇ 1 月新設住宅着工戸数(予想:前年比▲1.9%)
○19:00 ◇ 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
○08:30 ◎ オアNZ 準備銀行(RBNZ)総裁、講演
○15:00 ◇ 1 月南アフリカマネーサプライM3(予想:前年比9.50%)
○16:00 ◇ 1 月トルコ貿易収支(予想:31.0 億ドルの赤字)
○16:00 ◇ 1 月独輸入物価指数(予想:前月比1.0%/前年比▲2.2%)
○16:45 ◇ 1 月仏卸売物価指数(PPI)
○16:45 ◇ 1 月仏消費支出(予想:前月比▲4.0%)
○16:45 ◇ 2 月仏CPI 速報値(予想:前月比▲0.3%/前年比0.3%)
○16:45 ◎ 10-12 月期仏国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比▲1.3%)
○17:00 ◎ 10-12 月期スイスGDP(予想:前期比横ばい/前年比▲2.0%)
○17:00 ◇ 2 月スイスKOF 景気先行指数(予想:96.6)
○17:30 ◎ 10-12 月期スウェーデンGDP(予想:前期比0.5%)
○17:30 ◎ シュナーベルECB 専務理事、講演
○18:00 ◇ 2 月ノルウェー失業率(予想:4.3%)
○20:00 ◎ ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○21:00 ◎ 1 月南アフリカ貿易収支(予想:210 億ランドの黒字)
○21:00 ☆ 10-12 月期インドGDP(予想:前年同期比0.6%
) ○21:00 ◇ 1 月メキシコ貿易収支(予想:6 億ドルの赤字)
○21:30 ◎ ラムスデン英中銀(BOE)副総裁、講演
○22:30 ◇ 1 月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比1.9%)
○22:30 ◇ 1 月カナダ原料価格指数
○22:30 ◎ 1 月米個人消費支出(PCE、予想:前月比2.5%)
◎ 1 月米個人所得(予想:前月比9.5%)
☆ 1 月米PCE デフレーター(予想:前年比1.4%)
☆ 1 月米PCE コアデフレーター(予想:前月比0.1%/前年比1.4%)
○23:45 ◎ 2 月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:61.0)
○24:00 ◎ 2 月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:76.5)
○欧州連合(EU)首脳会議(テレビ会議、最終日)
○20 カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(テレビ会議、27 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

25 日05:55 ロバートソン・ニュージーランド(NZ)財務相
「NZ 中銀(RBNZ)は政策決定で住宅価格を考慮へ」

25 日07:03 クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長
「米景気回復に強気」
「経済には良い勢いがありワクチンは歓迎すべきニュー ス、財政や金融政策支援も多くある」
「インフレ率2%と最大雇用を達成するまで利上げはな い」
「量的緩和の縮小議論は時期尚早」

25 日19:53 レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チ ーフ・エコノミスト
「ECB は長期債利回りの推移を注意深く見ている」

25 日22:46 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「経済はまだらで不均一な回復」
「FRB の責務は完全雇用。GDP ではない」
26 日03:34
「利回りは歴史的にみて依然として非常に低い」
「FRB が現時点で利回りに対応する必要はない」

25 日23:36 ジョージ米カンザスシティ連銀総裁
「債券利回りの上昇は経済見通しに対する楽観的な見 方を反映」
「失業率と目標を下回るインフレを鑑みて、テーパリング 議論は時期尚早」
「追加金融緩和は不均一性を悪化させかねない」
「失業率6.3%は労働市場のスラック(緩み)を過小評価 している可能性」

26 日00:15 デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁
「今年上期のユーロ圏成長率は予想よりも若干弱いだ ろう」

26 日00:33 ブラード米セントルイス連銀総裁
「成長とインフレの改善を考慮すると利回りの上昇は適 切」

26 日01:21 デコス・スペイン中銀総裁
「最近のインフレ上昇は主に一時的なもの」
「ECB の金融政策は長期間緩和的となる公算」

26 日05:08 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「基調的なインフレ圧力は抑制続く」
「さらなる大幅な進展まで国債購入を維持」
「21 年米GDP の伸び率は数十年ぶりの力強さの公算」
「FRB は経済支援に完全にコミット」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 26022021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陽線で上昇し、 転換線を上回って引けていることで、続伸の可能性が示唆さ れている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 106.95(2020/7/25 高値)
前日終値 106.21
サポート1 105.66(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 104.95(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 26022021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯した。2 手連続陽線で雲を上抜け、 転換線を上回って引けていることで、続伸の可能性が示唆さ れている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2243(2/25 高値)
前日終値 1.2175
サポート1 1.2133(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 26022021 chart 3

<ポンド円=2/24 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。しかし、高値圏での被 せ線で反落していることで、転換線を上回って引けているも のの、続落の可能性が示唆されている。
本日は、2 月24 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 150.08(2/24 高値)
前日終値 148.83
サポート1 148.43(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 26022021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。5 手連続陽線で上昇した後、 孕み線で反落しているものの、転換線を上回って引けている ことで反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 79.21(2/25 高値)
前日終値 78.30
サポート1 77.51(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 26022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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