FX Morning 07/26/2021

【前日の為替概況】ドル円、反発 米株堅調で投資家のリスク志向が改善

23 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は110.55 円と前営業日NY 終値(110.14 円) と比べて41 銭程度のドル高水準だった。米国株式相場が堅調に推移し、主要3 指数が史上最高値を更新 すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが出た。21 時過ぎと24 時前に一時本日高値とな る110.59 円まで値を上げた。ただ、110.60 円には厚めの売りオーダーが観測されているほか、14 日の高 値110.70 円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服。NY 午後に入ると、週末とあって次第に値動 きが鈍った。来週27-28 日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見気分も強かった。

ユーロドルは横ばい。終値は1.1771 ドルと前営業日NY 終値(1.1771 ドル)とほぼ同水準だった。前 日に重要イベントである欧州中央銀行(ECB)定例理事会を通過したことから、終日方向感に乏しい展開 だった。NY 時間に限れば安値1.1755 ドル、高値1.1781 ドルで値幅は0.0026 ドル程度だった。

なお、バイトマン独連銀総裁は「ECB の低金利環境が過度に長期間維持される見通しについて懸念して いる」と述べたものの、相場の反応は限られた。バイトマン氏は前日のECB 理事会でウンシュ・ベルギー 中銀総裁と共にフォワードガイダンス変更に反対した。

ユーロ円は反発。終値は130.11 円と前営業日NY 終値(129.65 円)と比べて46 銭程度のユーロ高水準。 23 時前に一時129.87 円付近まで下押ししたものの、引けにかけては買いが優勢となり130.18 円と日本 時間夕刻に付けた日通し高値に面合わせした。米株式市場で主要3 指数が史上最高値を更新する中、リス ク選好の地合いが買いを誘った。

南アフリカランドは軟調だった。対ドルでは一時14.8632 ランド、対円では7.44 円といずれも3 月31 日以来の安値を更新した。南アフリカ準備銀行(SARB)が前日に、「ズマ前大統領の収監に抗議するデモ を発端として今月発生した暴動で、コロナ禍からの景気回復が遅れる恐れがある」と警告し、低金利維持 を示唆したことが引き続きランド売りを促した。

SARB は22 日、近く利上げが実施されるとの見方も出る中、政策金利を現行の3.50%に据え置くことを 全会一致で決定。一部では「利上げを主張するメンバーが出るのではないか」との思惑があっただけにラ ンド売りが優勢となっていた。

【本日の東京為替見通し】ドル円は堅調もFOMC 控え動きにくいか、米上院・ウイルス感染に注目

本日の東京時間のドル円は先週末の流れを受けて底堅いも方向感は出にくいか。米株式市場が堅調な動 きを見せたことで、ドル円は上昇トレンドを回復し、早朝も先週末高値近辺で取引が開始されている。し かしながら、先週も週初は株価や原油価格の下落を嫌気し109.07 円まで下がり市場はベアに傾いたが、 翌日には米国時間に株式市場もドル円もともに底堅い動きになった。日替わりメニューのように米国の金 融市場が上下し、東京市場では市場のトレンドを作ることができていない。本日も東京時間に底堅い動き を見せても、そのトレンドが継続するかは全く不透明で方向感のない値動きになるか。

本日は米国からは主だった経済指標の発表は予定されていないが、米上院で「インフラ投資法案」の再 採決が行われる予定。21 日に否決された同法案だが、フィリバスターを回避するためには60 票の可決表 が必要になるため、週末を含め様々な話し合いが行われていることで、どのような動きになるか注目した い。なお、ペロシ米下院議長は週末25 日に大規模な支出計画がない場合は、下院では採決を開始しない と述べている。

また、米国でも新型コロナウイルスがデルタ株を中心に再拡大していることで、今後の感染状況にも注 目したい。ファウチ米国立アレルギー感染症研究所所長は「米国は間違った方向に進んでいる」と、ウイ ルス感染拡大に懸念を表明している。一部政治家はウイルス接種拒否者への罰則などを呼び掛けるなど、 事態が深刻になる可能性もあることで、再び米国のウイルスの拡大状況も相場へ影響を与えることになる かもしれない。

今週は、27-28 日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれることを考えると、会合後のパウエル米連 邦準備理事会(FRB)議長の会見終了まで、ドル円はポジションを傾けにくいだろう。またS&P 構成銘柄 のうち180 銘柄が今週に決算を発表する予定でもあり、米株式市場の動向が今週は市場を動意づけること になりそうだ。

ドル円はレンジの中で方向感のない動きだが、欧州通貨や南ア・ランドは、上値が切り下がりつつある。 欧州中央銀行(ECB)がテーパリングに消極的なことで、ユーロは上値が重くなっているが、同様に南ア も利上げ期待から一転して今年は1 年通して据え置かれるとの予想もあり、ランドが軟調な動きになって いる。本日は欧州からは夕方に7 月の独Ifo 企業景況感指数が発表されることには注目、南アからは本日 は主だった指標はないが、円とは違いトレンドが出ている通貨に対してはファンド勢も積極的に仕掛ける 可能性があることで、動きには注目しておきたい

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○07:45 ◎ 6 月ニュージーランド(NZ)貿易収支
○17:00 ◎ 7 月独Ifo 企業景況感指数(予想:102.1)
○20:00 ◇ 6 月メキシコ失業率(季節調整前、予想:4.48%)
○20:00 ◎ ブリハ英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○23:00 ☆ 6 月米新築住宅販売件数(予想:前月比4.0%/80.0 万件)
○27 日02:00 ◎ 米財務省、2 年債入札

27 日
<国内>
○08:50 ◇ 6 月企業向けサービス価格指数

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

23 日10:53 アーダーンNZ 首相
「豪との隔離免除の往来を少なくとも8 週間停止する」

23 日14:57 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「インフレ目標2%に到達して、利上げを開始するまで 12-18 カ月程度かかる見通し」
「現状の金融緩和政策は適切」
「秋に量的金融緩和政策を検証する」

24 日02:38 バイトマン独連銀総裁
「ECB の低金利環境が過度に長期間維持される見通し について懸念」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 26072021 chart 1

<ドル円=下押しても上昇傾向の複数テクニカル指標が支え>
陽線引け。一目均衡表・基準線110.37 円を維持できるか 見定める局面となっている。
まだ目先の上値の節目14 日高値110.70 円をこなしていな いため、下押す不安がある。下値を探る動きとなった場合に、 110 円付近で下げ渋ることができなければ、109.80 円台の一 目均衡表・転換線や雲の上限を試すことになる。だが、両指 標とも上昇へ向かう流れにあるほか、下値109.60 円台で上 昇中の90 日移動平均線も支えとなるため、大きな下振れは 回避できるとみる。

レジスタンス1 111.19(7/5 高値)
前日終値 110.55
サポート1 110.01(7/22 安値)
サポート2 109.64(90 日移動平均線)
fx morning 26072021 chart 2

<ユーロドル=転換線を上回る水準での動き重そう>
同事線引け。安値圏で、これまでの流れの停滞を示唆する 足型を形成した。反発を期待するが、まだ低下傾向の一目均 衡表・転換線1.1802 ドルを上回る水準での戻りが鈍りそう。 一目・基準線1.1864 ドルも低下する公算が大きく、戻すに しても、まずは22 日高値1.1830 ドル付近が目先の目標にな るだろう。

レジスタンス1 1.1830(7/22 高値)
前日終値 1.1771
サポート1 1.1704(3/31 安値=年初来安値)
fx morning 26072021 chart 3

<ユーロ円=転換線を上回り、130 円台を回復>
陽線引け。129 円台で推移する一目均衡表・転換線を上回 り、130 円台を回復した。転換線は明日129.45 円へ小幅に低 下したところで底打ちする可能性があり、底堅い動きの示唆 といえる。130.60 円付近で低下傾向の21 日移動平均線や一 目・基準線付近で動意が停滞することは考えられるか、底打 ちからやがて上昇へ向かう転換線が下振れを防ぐと予想す る。

レジスタンス1 130.65(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 130.11
サポート1 129.49(7/22 安値)
fx morning 26072021 chart 4

<豪ドル円=200 日線付近への定着を目指す展開>
小陽線引け。81.30 円付近で上昇中の200 日移動平均線を 上回ってきた。強弱の判断の分かれ目である同線を上回る水 準への定着を目指す段階だが、足もとの動向を示唆する一 目・転換線81.19 円はまだ低下傾向で、底打ちするにしても 今週末になる見込み。しばらく不安定に推移するかもしれな いが、足場が固まれば82 円付近に位置する一目・基準線を 試すことになろう。

レジスタンス1 82.05(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 81.44
サポート1 80.86(7/22 安値)
fx morning 26072021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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