【前日の為替概況】ドル円、米10 年債利回り1.34%台まで上昇で110.12 円まで強含み

25 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 営業日ぶりに反発。終値は110.02 円と前営業日NY 終 値(109.65 円)と比べて37 銭程度のドル高水準だった。米長期金利の上昇を手掛かりに円売り・ドル買 いが先行。7 月米耐久財受注額が予想を上回ったことも円売り・ドル買いを促し、2 時30 分前に一時110.12 円と日通し高値を更新した。米5 年債入札後に米長期金利が上昇幅を広げたことも相場の支援材料。

27 日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えて、積極的に上値を追う動きも限られた。 一目均衡表雲の上限110.13 円がレジスタンスとして意識された面もあった。

なお、市場ではパウエルFRB 議長がテーパリング開始について言及するのか、講演テーマ「経済見通し (The Economic Outlook)」に関する内容のみについて話すのか、注目が集まっている。

ユーロドルは4 日続伸。終値は1.1772 ドルと前営業日NY 終値(1.1756 ドル)と比べて0.0016 ドル程 度のユーロ高水準だった。欧州時間発表の8 月独Ifo 企業景況感指数が予想を下回ったことを受けてユー ロ売り・ドル買いが先行。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、一時1.1726 ドルと日 通し安値を付けた。ただ、ユーロ円などクロス円が上昇すると徐々に買い戻しが優勢に。前日の高値 1.1765 ドルを上抜けると目先のストップロスを誘発し、一時1.1775 ドルまで上値を伸ばした。

レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼主任エコノミストはこの日、「9 月の政策決定会合でPEPP の終 了を議論するのは時期尚早」「米金融当局のテーパリングの余波が市場に及んだ場合に備え、ECB は対応 を準備している」などと述べたが、相場の反応は限られた。

ユーロ円も4 日続伸。終値は129.51 円と前営業日NY 終値(128.91 円)と比べて60 銭程度のユーロ高 水準。米国株式市場でナスダック総合やS&P500 種株価指数が史上最高値を更新するなど、米国株が底堅 く推移したことを受けてリスク・オンの円売りが優勢となり129.53 円と16 日以来の高値を付けた。

ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時151.46 円、豪ドル円は80.10 円、NZ ドル円は 76.83 円、カナダドル円は87.38 円、スイスフラン円は120.49 円まで値を上げた。

【本日の東京為替見通し】一目の雲(110.11-13 円)付近で明日パウエルFRB 議長講演待ちか

本日の東京外国為替市場のドル円は、明日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB 議長の講演「経済 見通し(The Economic Outlook)」を控えて動きづらい展開の中、米10 年債利回りが1.33%台で引け、 ニューヨーク株式市場の上昇を受けて底堅い展開が予想される。

ドル円の8 月23 日の高値は110.15 円で雲の上限110.16 円に抑えられ、昨日の高値も110.12 円までで、 雲の上限110.13 円が上値を抑える展開となった。雲の上限は、本日と明日も110.13 円に位置しており、 上値抵抗線として意識されることになる。しかし、来週8 月31 日には、雲の上限である先行スパン1 が 110.10 円、雲の下限の先行スパン2 が110.11 円と捻れることで、「変化日」となる可能性が示唆されて おり、明日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB 議長の講演「経済見通し(The Economic Outlook)」 のサプライズに要警戒となる。パウエルFRB 議長が、米連邦公開市場委員会(FOMC)での多数派となりつ つある年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始に言及するのか、それとも講演のテーマ「経済 見通し」が示唆するような一般論となるのか、注目されている。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、110.20 円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買 い、110.30-90 円には本邦輸出企業からの月末に向けたドル売りオーダーが断続的に控えている。下値に は、109.40-70 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

ユーロドルは、昨日レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼主任エコノミストが、「9 月の政策決定会合 でPEPP の終了を議論するのは時期尚早」と述べつつも、「米金融当局のテーパリングの余波が市場に及ん だ場合に備え、ECB は対応を準備している」と述べたことで底堅い展開となっている。米連邦準備理事会 (FRB)が年内にテーパリング(資産購入の段階的縮小)を開始して、ユーロ安・ドル高に推移した場合、 ECB も対応する可能性が示唆されたことで、ユーロ買い要因となっている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
○08:50 ◇ 7 月企業向けサービス価格指数(予想:前年比1.3%)
○未定 ◇ 8 月月例経済報告

<海外>
○未定 ◎ 韓国中銀、政策金利発表(予想:0.75%に引き上げ)
○10:30 ◇ 4-6 月期豪民間設備投資(予想:前期比2.5%)
○15:00 ◇ 9 月独消費者信頼感指数(Gfk 調査、予想:▲0.7)
○15:45 ◇ 8 月仏企業景況感指数(予想:112)
○16:00 ◎ レーン・フィンランド中銀総裁、講演
○16:30 ◇ 7 月スウェーデン失業率
○17:00 ◇ 7 月ユーロ圏マネーサプライM3(予想:前年比7.7%)
○18:30 ◇ 7 月南アフリカ卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.6%/前年比7.0%)
○20:00 ◇ 7 月メキシコ失業率(季節調整前、予想:4.10%)
○20:30 ☆ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(7 月22 日分)
○21:30 ☆ 4-6 月期米国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比年率6.7%)
◎ 4-6 月期米個人消費(改定値、予想:前期比年率12.2%)
◎ 4-6 月期米コアPCE(改定値、予想:前期比年率6.1%)
○21:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:35.0 万件/279.0 万人)
○23:10 ◎ ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
○24:00 ◎ シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○27 日02:00 ◎ 米財務省、7 年債入札

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

25 日10:53 中村日銀審議委員
「経済・物価見通しはコロナ変異株などによる感染拡大 の影響を中心に下振れリスクに注意が必要」
「先行きの内外経済は先進国中心に積極的なマクロ政 策に支えられて成長を続けると見込む」
「足もとの感染拡大は7 月会合時の想定を上回ってい る」
「感染拡大で経済への下押し圧力は当面続くと予想」

25 日16:37 中国外務省
※日本と台湾の与党が金曜日に安全保障協議を行うと の報道について
「日本に対し、中国の内政に干渉しないよう求める」

25 日17:44 デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁
「数日中にマクロ経済の見通しを再び上方修正する可 能性」
「第3 四半期の指標はポジティブ」

25 日21:18 レーンECB 専務理事兼主任エコノミスト
「9 月の政策決定会合でPEPP の終了を議論するのは時 期尚早」
「ECB は少なくとも来年3 月までは好ましい金融環境を 約束している」
「賃金の大幅な上昇は見られず、インフレは一過性のも のとの見方に変更はない」
「ワクチン接種率が高いため、デルタウイルスがユーロ 圏経済に与える影響は限定的」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 26082021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。しかし、抱き線で反 発し、転換線を上回って引けていることで続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 110.80(8/11 高値)
レジスタンス1 110.13(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 110.02
サポート1 109.67(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 109.11(8/16 安値)
fx morning 26082021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。しかし、4 手連続陽 線で上昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可 能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1787(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.1772
サポート1 1.1733(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 26082021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。4 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 130.29(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 129.51
サポート1 128.83(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 26082021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。しかし、3 手連続陽 線で上昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可 能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 81.78(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 80.03
サポート1 79.39(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 26082021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。