FX Morning 07/27/2021

【前日の為替概況】ドル円、反落 対ポンド中心にドル売り強まった影響で円買い・ドル売り先行

26 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は110.39 円と前営業日NY 終値(110.55 円) と比べて16 銭程度のドル安水準だった。対ポンド中心にドル売りが強まった影響を受けて、円買い・ド ル売りが先行。6 月米新築住宅販売件数が予想より弱い内容となったことも相場の重しとなり、一時 110.16 円付近まで下押しした。

ただ、安く始まった現物のダウ平均が持ち直すと投資家のリスク回避姿勢が和らぎ全般円売りが優勢に。 ドル円も110 円台半ばまで下げ渋った。日本時間夕刻に付けた日通し安値110.12 円や前週末の安値 110.09 円、22 日の安値110.01 円などが位置する110 円台前半では下値の堅さが目立った。

もっとも、市場の関心は27-28 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まっており、方向感の乏しい 展開だった。NY 時間に限れば値幅26 銭程度の狭いレンジ取引。

ユーロドルは上昇。終値は1.1803 ドルと前営業日NY 終値(1.1771 ドル)と比べて0.0032 ドル程度の ユーロ高水準だった。対ポンド中心にドル売りが進んだ影響を受けて、ユーロ買い・ドル売りが先行。予 想を下回る米住宅指標もユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.1817 ドルと日通し高値を付けた。

ポンドドルは一時本日高値となる1.3833 ドルまで上昇した。英国の新型コロナウイルス感染者数がこ こ数日で落ち着いたことからポンドを買う動きが広がったもよう。

ユーロ円は続伸。終値は130.29 円と前営業日NY 終値(130.11 円)と比べて18 銭程度のユーロ高水準。 欧州序盤は一時129.68 円まで値を下げる場面もあったが、NY 市場では買い戻しが優勢に。米国株式市場 で主要3 指数が史上最高値を更新すると、投資家のリスク・オフの動きが後退し円売り・ユーロ買いが出 た。2 時30 分前には一時130.35 円と本日高値を付けた。

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは失速した。アジア時間に伝わった「米アマゾン・ ドット・コムはビットコインを決済通貨として受け入れる準備をしている」との観測報道を手掛かりに NY 市場でも買いが進行。対ドルで一時4 万ドル台に乗せて、6 月15 日以来約1 カ月ぶりの高値を更新し た。ただ、米アマゾンがこの観測報道を否定すると一転下落し、3 万7300 ドル台まで上げ幅を縮めた。

【本日の東京為替見通し】ドル円はレンジ抜け出せないか、明日のFOMC までは動きにくい

本日の東京時間のドル円もレンジを抜けだすのは難しいか。昨日はアジア時間に23 日高値の1 銭手前 の水準で上値は止められ、下値も同日安値の3 銭手前で支えられ、前営業日のレンジすら抜けることがで きなかった。本日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、明日に結果が発表されることを考える と、多少昨日のレンジを超えることはあったとしても大きなレンジを作るような相場にはなりにくそうだ。 米国入り後には米国から6 月の耐久財受注額をはじめ、複数の経済指標の発表が予定されている。しかし ながら、上述したようにFOMC の結果並びにパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が終了するまで は、市場参加者がリスクを取りにいく地合いとはならないだろう。

市場への直接な影響は現時点では軽微だが、米国の政治状況と新型コロナウイルス感染拡大には目を向 けておきたい。「インフラ投資法案」は週末を含め様々な話し合いが行われたがいまだに進展していない。 上院での再採決にも至っていないが、下院では民主党のカリフォルニア州選出議員が、移民制度改革なけ れば法案を支持しない方針を表明するなど、今後の法案の行方がより不透明になりつつある。ウイルスに 関してはデルタ株の感染拡大により、既存の渡航禁止令を維持することが発表されている。また、一部の 州では医療従事者のワクチン接種が義務付けされるなど、今後の進展次第では米国の経済回復期待に水を 差す可能性もある。

ユーロドルは、昨日も先週のコアレンジを超えられずにいる。本日はユーロ圏のマネーサプライM3 や デコス・スペイン中銀総裁の講演以外に主だった予定がないことで、市場が動意づくのは難しそうだ。た だし、ユーロポンドが4 月上旬以来割り込んでいない、0.8500 ポンドを割り込むようなことになった場 合は、欧州通貨も動意づくだろう。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 6 月企業向けサービス価格指数(予想:前年比1.3%)
○16:30 ◎ 黒田東彦日銀総裁、講演(日本記者クラブ)

<海外>
○17:00 ◇ 6 月ユーロ圏マネーサプライM3(予想:前年比8.2%)
○20:00 ◇ 6 月メキシコ貿易収支(予想:17.00 億ドルの黒字)
○21:30 ◎ 6 月米耐久財受注額(予想:前月比2.1%/輸送用機器を除く前月比0.8%)
○22:00 ◇ 5 月米住宅価格指数(予想:前月比1.6%)
○22:00 ◎ 5 月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比16.4%)
○23:00 ◎ 7 月米消費者信頼感指数(予想:123.9)
○23:00 ◎ 7 月米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:20)
○23:00 ◎ デコス・スペイン中銀総裁、講演
○28 日02:00 ◎ 米財務省、5 年債入札
○米連邦公開市場委員会(FOMC)1 日目

28 日
<国内>
○08:50 ◇ 日銀金融政策決定会合における主な意見(7 月15-16 日分)

<海外>
○10:30 ◎ 4-6 月期豪消費者物価(CPI)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

26 日20:10 ブリハ英金融政策委員会(MPC)委員
「次に金融刺激策が必要になった場合には-0.50%また は-0.75%まで政策金利を引き下げても問題ない」
「今回の高インフレが短期的である可能性が高いという 事実について考えは変わっていない」
「少なくとも数四半期は現在の金融刺激策を維持するこ とは正しい」

27 日00:45 王毅・中国外相
「米国の中国に対する一方的な制裁や関税を撤廃する よう求める」
「米中関係改善のための正しい選択は米国次第」
「バイデン政権による中国への抑圧強化に反対」

27 日02:17 米ホワイトハウス
「新型コロナウイルスのデルタ株感染が拡大しているた め、渡航制限を維持する」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 27072021 chart 1

<ドル円=長い下ひげ形成して下げ渋り、基準線を回復>
下影小陰線引け。値幅は限られるが、上値の重さをやや感 じさせる陰線で引けた。一方、下値での底堅さを示唆する長 い下ひげを形成して下げ渋り、一目均衡表・基準線110.37 円を回復してNY を引けた。
底堅さ維持が期待できる。下押しても、上昇傾向の一目・ 雲の上限109.88 円や、本日の109.83 円で底打ちする見込み の転換線が支えとなるだろう。

レジスタンス1 111.19(7/5 高値)
前日終値 110.39
サポート1 109.83(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 109.33(7/20 安値)
fx morning 27072021 chart 2

<ユーロドル=転換線が切り上がり相場を押し上げるか>
陽線引け。低下傾向の一目均衡表・転換線1.1802 ドルを こなしつつある。現状からすれば同線は明日1.1791 ドルへ 小幅に低下。相場は横ばいでも日柄経過とともに転換線を上 回る見込み。下支えになるとともに、来週にも同線は上昇し、 相場の押し上げに寄与する公算が大きい。ただ、戻り局面に 1.1820 ドル台で低下中の21 日移動平均線や、やはり低下傾 向の一目・基準線が控えており、動きを重くする可能性があ る。

レジスタンス1 1.1864(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.1803
サポート1 1.1752(7/21 安値)
fx morning 27072021 chart 3

<ポンド円=雲に押し返されてもやがて底堅さ回復へ>
下影陽線引け。一時152.61 円と、一目均衡表・雲の下限 152.57 円を試す展開となった。こなしきれず押し返された場 合、まだ低下傾向の一目・基準線151.81 円は強い支えにな らないかもしれない。しかし、代わって下値150.64 円に位 置する一目・転換線が、小幅な下押しを経て今後切り上がり、 下支えになる見込み。底堅さを回復できるだろう。

レジスタンス1 153.30(7/14 高値)
前日終値 152.53
サポート1 151.87(7/26 レンジ38.2%水準)
fx morning 27072021 chart 4

<NZ ドル円=基準線付近のレンジ維持を予想>
下影小陽線引け。一時76.56 円へ下振れたものの、一目均 衡表・基準線77.02 円を回復し、小さいながら底堅さを示す 陽線で引けた。基準線付近のレンジ維持を予想する。同線付 近で低下中の21 日移動平均線に追随した反落も想定できる が、まだ低下傾向の一目・転換線76.37 円が今後大きく切り 上がり、基準線付近へ上昇してくる見込み。現水準付近のサ ポートが増加する状況で、下値不安は広がりにくいだろう。

レジスタンス1 77.90(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 77.29
サポート1 76.56(7/26安値)
fx morning 27072021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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