FX Morning 04/28/2021

【前日の為替概況】ドル円、米10 年債利回り1.62%台で108.78 円まで上昇

27 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は108.70 円と前営業日NY 終値(108.08 円) と比べて62 銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標である米10 年債利回りが1.62%台まで上昇 したことを受けて円売り・ドル買いが進行。4 月米消費者信頼感指数が121.7 と予想の112.1 を上回り、 1 年2 カ月ぶりの高水準を付けたことも相場の支援材料となり、108.78 円と19 日以来の高値を付けた。

ユーロ円は3 日続伸。終値は131.46 円と前営業日NY 終値(130.64 円)と比べて82 銭程度のユーロ高 水準。ドル円の上昇をきっかけに全般円安が進むと、対ユーロでも円売りが優勢となり一時131.50 円と 2018 年10 月以来の高値を更新した。

ユーロ円以外のクロス円も底堅く推移した。英ポンド円は一時151.27 円、豪ドル円は84.51 円、NZ ド ル円は78.40 円、スイスフラン円は119.03 円、カナダドル円は87.72 円まで値を上げた。

ユーロドルは小反発。終値は1.2091 ドルと前営業日NY 終値(1.2086 ドル)と比べて0.0005 ドル程度 のユーロ高水準だった。欧州序盤に一時1.2057 ドルと日通し安値を付けたあとは買い戻しが優勢となり、 取引終了間際に1.2093 ドルと日通し高値を付けた。もっとも、NY 市場に限れば狭いレンジ取引に終始し た。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表やバイデン米大統領の増税案に関する演説など重要イ ベントを控えて、大きな方向感は出なかった。NY 時間の値幅は0.0024 ドル程度と比較的小さい。

【本日の東京為替見通し】ドル円、FOMC 声明とバイデン大統領の施政方針演説控え動意薄か

本日の東京外国為替市場のドル円は、ゴールデンウィークに向けた本邦輸出企業からのドル売りオーダ ーが上値を抑える中、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やバイデン米大統領の施政方針演説を控えて動 意に乏しい展開が予想される。

FOMC 声明では、バイデン政権の米国救済計画(1.9 兆ドル規模)による個人消費や住宅市場の回復基調 を受けたテーパリング(資産購入の段階的縮小)の時期に関する協議に要注目となる。2013 年5 月のバ ーナンキ第14 代FRB 議長が「今後、幾度かの会合を経て、債券の購入ペースを徐々に減速することで量 的緩和を縮小する可能性がある」と述べてテーパリングを示唆したバーナンキ・ショックの時は、3 月の FOMC 声明「委員会は労働市場やインフレに関する見通しが変化するのに合わせて、資産購入ペースを上 げる用意も下げる用意もある」の中にテーパリング文言が潜んでいた。

バイデン米大統領の施政方針演説では、約1 兆ドル規模の「米国の家族のための計画(アメリカン・フ ァミリーズ・プラン)」を公表し、財源としてのキャピタルゲイン課税や所得税増税を打ち出すことが予 想されており、要警戒となる。

ドル売り・円買い要因としては、米連邦準備理事会(FRB)による2023 年末までのゼロ金利政策の継続、 台湾海峡を軸とする極東の地政学リスク、緊急事態宣言を受けた日本での新型コロナウイルス感染拡大第 4 波への警戒感、などが挙げられる。

ドル買い・円売り要因としては、バイデン米政権の大規模財政出動を受けた米国の景気回復期待やFRB の早期テーパリング(資産購入の段階的縮小)観測、そして、テクニカル面での自律反発の可能性、など が挙げられる。

ドル円のオーダー状況は、上値には、108.80 円から109.20 円にかけて断続的にドル売りオーダーが控 えている。下値には、108.00 円にドル買いオーダーが控えている。

ドル円のテクニカルポイントは以下の通りとなる。

  • 109.23 円:日足一目均衡表・基準線
  • 108.81 円:110.97 円-107.48 円の下落幅の38.2%戻し
  • 108.23 円:日足一目均衡表・転換線
  • 108.01 円:日足一目均衡表・雲の上限

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 3 月商業販売統計速報(小売業販売額、予想:前年比4.7%)

<海外>
○10:30 ◎ 1-3 月期豪消費者物価指数(CPI、予想:前期比0.9%/前年同期比1.4%)
○未定 ◎ 1-3 月期シンガポール失業率(予想:3.0%)
○15:00 ◇ 5 月独消費者信頼感指数(Gfk 調査、予想:▲3.5)
○15:45 ◇ 4 月仏消費者信頼感指数(予想:93)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○20:00 ◎ レーン・フィンランド中銀総裁、講演
○21:00 ◎ センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
○21:30 ◎ 2 月カナダ小売売上高(予想:前月比4.0%/自動車を除く前月比3.7%)
○21:45 ◎ シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○23:00 ◎ ラガルドECB 総裁、講演
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○29 日03:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表(予想:0.00-0.25%で据え置き)
○29 日03:30 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
○バイデン米大統領が施政方針演説(日本時間29 日午前)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

27 日12:02 日銀声明
「景気は基調として持ち直している」
「海外経済、総じてみれば回復している」
「片岡委員は長短金利引き下げで緩和強化が望ましい として反対」

27 日15:34 黒田日銀総裁
「国内景気は基調としては持ち直している」
「国内景気は先行き、回復していくとみられる」
「消費者物価は当面小幅マイナスで推移する」
「経済・物価見通しは下振れリスクの方が大きい」
「必要な時点まで現行の政策を継続する」
「新型コロナの影響を注視し、必要なら躊躇なく追加緩 和」

27 日16:22 フォンデアライエン欧州委員長
(欧州議会でのEU 英間の貿易協定の投票を前に)
「欧州連合(EU)と英国の間ではいくつかの問題が生じ ている」

27 日18:16 イングベス・リクスバンク(スウェーデン中 銀)総裁
「インフレ予測は2%近辺で、それは良いことだ」
「金融政策の方向性を変更するには早すぎる」

28 日01:22 米国疾病予防管理センター(CDC)
「ワクチン接種完了者は一部屋外でのマスク着用を免 除」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 28042021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回っているものの、 遅行スパンは実線を上回り、一目・雲の上で引けていること から、買いシグナルが優勢な展開となっている。抱き線で転 換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示唆さ れている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.23(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 108.70
サポート1 108.23(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 107.48(4/23 安値)
fx morning 28042021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。孕み線で反発し、転 換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示唆さ れている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2184(2/26 高値)
前日終値 1.2091
サポート1 1.2030(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 28042021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 132.00(2018/10/2 高値)
前日終値 131.46
サポート1 130.55(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 28042021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 85.45(3/18 高値)
前日終値 84.45
サポート1 83.91(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 28042021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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