FX Morning 03/29/2021

【前日の為替概況】ドル円、米10 年債利回り1.6778%まで上昇で109.85 円まで上昇

26 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 日続伸。終値は109.64 円と前営業日NY 終値(109.19 円)と比べて45 銭程度のドル高水準だった。米10 年債利回りが一時1.6778%前後まで上昇したことを 受けて円売り・ドル買いが先行。米経済活動の正常化期待を背景に米国株相場が堅調に推移すると、リス ク・オンの円売りも優勢となり一時109.85 円と昨年6 月5 日の高値に面合わせした。

ただ、米10 年債利回りが1.63%台まで上昇幅を縮めるとドル円も109.53 円付近まで伸び悩んだ。月 末・四半期末が近づく中、ロンドン16 時(日本時間1 時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローも 観測された。なお、市場では「109.85 円を上抜けると、1 年ぶりとなる110 円の大台復帰が視野に入る」 との声が聞かれたほか、「国内輸出企業の売りはほぼ手当済みだが、実需勢の買い遅れ感が強く、期末に 絡むフローが意識される」との指摘があった。

ユーロドルは4 営業日ぶりに反発。終値は1.1794 ドルと前営業日NY 終値(1.1764 ドル)と比べて0.0030 ドル程度のユーロ高水準。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行し一時1.1772 ドル付近 まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値1.1764 ドルがサポートとして意識されると買い 戻しが優勢に。米国株価の上昇を背景にユーロ円が買われた影響も受けて、1.1805 ドルまで強含んだ。 ユーロドルは前日に一時1.1762 ドルと昨年11 月12 日以来約4 カ月ぶりの安値を付けたあとだけに、 週末を控えたポジション調整目的の買いも入ったようだ。

ユーロ円は上昇。終値は129.34 円と前営業日NY 終値(128.45 円)と比べて89 銭程度のユーロ高水準 だった。米国株の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢に。23 時 前に一時129.46 円と日通し高値を更新した。その後の下押しも129.20 円付近にとどまった。

メキシコペソは堅調だった。WTI 原油先物価格が一時4%超上昇したことを受けて、産油国通貨とされ るペソに買いが集まった。ドルペソは一時20.5397 ペソ、ペソ円は5.35 円までペソ高に振れた。また、 メキシコの代表的な株式指数であるボルサ指数は一時1%超上昇した。

同じく産油国通貨であるノルウェークローネも堅調。対ユーロでは一時10.1100 クローネ、対ドルでは 8.5693 クローネ、対円では12.80 円まで上昇した。

【本日の東京為替見通し】 ドル円、3 月期末決算に向けた110 円の攻防か

本日の東京外国為替市場のドル円は、主要な経済指標の発表や重要なイベントの予定もないものの、31 日にバイデン米大統領が発表予定の経済対策第2 弾「ビルド・バック・ベター(より良き再建)」(3-4 兆 ドル規模)への期待感から底堅い展開が予想される。

ドル円は3 月期末決算を控えて、米10 年債利回りの上昇を受けたドル買いとニューヨーク株式市場上 昇を受けたリスク選好の円売りで110 円に迫りつつある。本邦機関投資家による3 月期末決算に向けたレ パトリエーション(国外滞留資金の本国環流)の円買いと本邦輸入企業の円売りの攻防を見極めることに なる。

また3 月23 日時点のIMM 通貨先物取引の円のポジションは、53525 枚の売り越しとなっており、26 日 にかけても、109.85 円までの続伸で円売り持ちポジションが増加していると思われることから、四半期 末決算に向けた投機筋の更なる円売りの余力を見極めることになる。

米国の新型コロナウイルスに対する財政出動は、トランプ前米大統領の下で5 回(合計約3.8 兆ドル)、 バイデン米大統領の下では、第1 弾としての新型コロナウイルス救済法案(1.9 兆ドル)「米国救済法 (America Rescue Plan)」などで合計6 回、約5.7 兆ドル規模が発動されている。そして、バイデン米大 統領は、今週31 日に最大4 兆ドル規模の「ビルド・バック・ベター(より良き再建)」計画を打ち出す予 定となっている。財源としては、トランプ前政権下で実施された富裕層・法人向け減税措置を打ち切る可 能性を示唆している。野党・共和党は、大型インフラ計画が増税につながる可能性があり、民主党が機に 乗じて抜本的な政策変更に動く可能性があるとして反対する構えだが、第1 弾のように財政調整制度(民 主党50+ハリス米副大統領)で押し切られる可能性が警戒されている。

8 時50 分に発表される日銀金融政策決定会合における主な意見(3 月18-19 日分)では、長期金利の 許容変動幅のゼロ上下0.25%への拡大、上場投資信託(ETF)の購入下限6 兆円の撤廃、日経平均型から TOPIX 型への軸足の移行、連続指し値オペ制度の意図などを探ることになる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 日銀金融政策決定会合における主な意見(3 月18-19 日分)

<海外>
○17:30 ◇ 2 月英消費者信用残高(予想:▲15 億ポンド)
○17:30 ◇ 2 月英マネーサプライM4
○24:00 ◎ ウォーラー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○欧州・英国は28 日から夏時間に移行済み
○インド(水掛け祭)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

26 日08:39 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「今すぐインフレについて懸念すべきではない」
「マイナス金利は選択可能なリストに入っていない」

26 日17:47 レーン・フィンランド銀行(中央銀行)総裁
「重要なのは、インフレ目標2%が対称的であること」

26 日21:44 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「金利上昇は、投資意欲を阻害しない」
「低金利をあまりに長く続けることはリスク」

27 日02:03 テンレイロ英金融政策委員会(MPC)委員
「今年後半、追加緩和策が必要になる可能性があるシ ナリオが幾分残っている」
「貿易相手国のワクチン進展の遅れは世界経済と英国 の輸出需要を引き続き圧迫する可能性」
「必要な金融緩和策は新たな経済の弱さに対する財政 政策の対応に依存」
「MPC は経済の状況を監視し、必要な行動を取る準備 ができている」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 29032021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目均衡表・転換線は一目・基準線を上回り、 遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることから、 三役好転の強い買いシグナルが点灯中。3 手連続陽線で転換 線を上回ってひけており、続伸の可能性が示唆されてている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 110.76(2020/3/25 安値)
前日終値 109.64
サポート1 109.13(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 108.73(3/25 安値)
fx morning 29032021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることで、三役 逆転の強い売りシグナルが点灯している。3 手連続陰線で下 落後、孕み線で反発したものの、転換線を下回って引けてい ることから反落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1876(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1794
サポート1 1.1762(3/25 安値)
fx morning 29032021 chart 3

<ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役 好転の強い買いシグナルが点灯している。2 手連続陽線で転 換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示唆さ れている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 152.55(3/18 高値)
前日終値 151.28
サポート1 150.54(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 29032021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売り シグナルが優勢な展開となっている。2 手連続陽線で上昇し ているものの、転換線を下回って引けていることから反落の 可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 77.39(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 76.77
サポート1 75.96(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 29032021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社