FX Morning 03/30/2021

【前日の為替概況】ドル円、米10 年債利回り1.72%台への上昇で109.85 円まで強含み

29 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4 日続伸。終値は109.81 円と前営業日NY 終値(109.64 円)と比べて17 銭程度のドル高水準だった。米長期金利の上昇を手掛かりにした買いが先行した。米10 年債利回りが一時1.72%台まで上昇するなか、アジア時間につけた109.80 円を上抜けて前週末につけた 年初来の高値109.85 円に面合わせした。

バイデン米大統領は「4 月19 日までに9 割の成人にワクチンの接種を行う」と表明。市場では31 日に 大統領が発表するインフレ投資計画への期待も根強く、ワクチン接種による経済正常化への期待と併せて ドル相場を下支えしたようだ。

ユーロドルは反落。終値は1.1765 ドルと前営業日NY 終値(1.1794 ドル)と比べて0.0029 ドル程度の ユーロ安水準だった。ユーロポンドの上昇につれて一時1.1792 ドル付近まで値を上げたものの、ロンド ン16 時(日本時間0 時)のフィキシングにかけては米長期金利の上昇を受けた売りに押されて、1.1761 ドルと昨年11 月以来の安値を更新した。フィキシングを通過するといったんは下げ渋る場面もあったが、 米金利の上昇が重しとなり、引けにかけては再び安値圏まで押し戻された。

ユーロポンドは下値の堅い動き。欧州時間には昨年2 月以来の安値となる0.8506 ポンドまで下落する 場面があったが、節目の0.8500 ポンドを下抜けることに失敗すると、その後は0.85 ポンド台半ばまで買 い戻された。

ユーロ円は反落。終値は129.18 円と前営業日NY 終値(129.34 円)と比べて16 銭程度のユーロ安水準 だった。欧州時間からの流れを引き継いで買いが先行したものの、次第にドル絡みの取引が中心となった ことで方向感が乏しくなり、129 円台前半でのもみ合いが続いた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、明日のバイデン大統領のインフラ計画期待で底堅い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、明日バイデン米大統領が発表予定のインフラ計画、経済対策第2 弾「ビルド・バック・ベター(より良き再建)」(3-4 兆ドル規模)への期待感から底堅い展開が予想され る。

ドル円は3 月期末決算に向けて、米10 年債利回りの上昇を受けたドル買いとニューヨーク株式市場上 昇を受けたリスク選好の円売りで110 円に迫りつつある。しかしながら、先週末と昨日の高値が109.85 円までであり、109.85 円から110.00 円にかけては断続的に本邦機関投資家による3 月期末決算に向けた レパトリエーション(国外滞留資金の本国環流)絡みの円買い・ドル売りオーダーが上値を抑える構図と なっている。

ドル円が110 円台で安定的に推移するには、経験則的に日米10 年債利回り格差が2.4%程度必要であ り、現状の10 年債格差では、110 円台乗せも一時的となる可能性には要警戒か。

ドル円のオーダーは、上値には、109.85-90 円に断続的にドル売りオーダー、超えるとストップロス買 い、110.00 円には大口のドル売りオーダー、110.10 円超えにはストップロスが控えている。下値には、 109.20-30 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

米国の新型コロナウイルスに対する財政出動は、トランプ前米大統領の下で5 回(合計約3.8 兆ドル)、 バイデン米大統領の下では、第1 弾としての新型コロナウイルス救済法案(1.9 兆ドル)「米国救済法 (America Rescue Plan)」などで合計6 回、約5.7 兆ドル規模が発動されている。そして、バイデン米大 統領は、明日31 日に最大4 兆ドル規模の「ビルド・バック・ベター(より良き再建)」計画を打ち出す予 定となっている。財源としては、トランプ前政権下で実施された富裕層・法人向け減税措置を打ち切る可 能性が示唆されており、株式市場は、ヘッジファンドの損失問題もあり警戒感を強めている。

また、米中の対立激化や北朝鮮によるミサイル発射実験の再開を受けた極東の地政学リスク回避の円買 いには要警戒となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ◎ 2 月完全失業率(予想:3.0%)
○08:30 ◎ 2 月有効求人倍率(予想:1.10 倍)
○08:50 ◇ 2 月商業販売統計速報(小売業販売額、予想:前年比▲2.8%)

<海外>
○15:00 ◇ 2 月独輸入物価指数(予想:前月比1.3%/前年比1.1%)
○15:00 ◇ 2 月南アフリカマネーサプライM3(予想:前年比9.00%)
○15:45 ◇ 3 月仏消費者信頼感指数(予想:91)
○16:00 ◇ 3 月スイスKOF 景気先行指数(予想:104.6)
○18:00 ◎ 3 月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:96.0)
○18:00 ◎ 3 月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲10.8)
○21:00 ◎ 3 月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.5%/前年比1.7%)
○22:00 ◇ 1 月米住宅価格指数(予想:前月比1.2%)
○22:00 ◎ 1 月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比11.0%)
○22:00 ◎ クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長、講演
○23:00 ◎ 3 月米消費者信頼感指数(予想:96.9)
○24:00 ◎ センテノ・ポルトガル中銀総裁、議会証言
○31 日03:30 ◎ ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、討議に参加
〇国連安全保障理事会、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて非公式の緊急会合

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

29 日08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見
(3 月18-19 日分)
「米国長期金利の急上昇を懸念する向きもあるが、わが 国と同様に預貸率と貸出利鞘の低下が進んだ銀行によ る債券需要が旺盛になることで、そうした上昇は限定的 となる可能性がある」
「極めて緩和的な金融環境を今後も長期に亘り維持す る必要があると同時に、現在の政策の枠組みを一段と 安定的に維持できる形にしておくことが、将来に亘り金 融緩和を約束するうえで重要」
「貸出促進付利制度は、利下げの可能性を限定的にみ ている市場参加者の認識を改めてもらううえでも有効」
「当面は、イールドカーブ全体を低位で安定させることを 優先した運営が適当」
「ETF等買入れは、機動的に行うのが望ましい」
「出口には容易には向かわないという日本銀行の強い コミットメントを示す役割」

29 日14:01 カブジュオール・トルコ中銀総裁
「5%のインフレ目標を継続して厳守する」
「次回4 月会合での利下げは保証されていない」

29 日16:07 ルメール仏財務相
「現在の段階では小売業や他経済活動の制限緩和を計 画していない」

29 日16:38 加藤官房長官
「スエズ運河での座礁船、離礁に至っていないと報告受 けている」

29 日21:08 英首相報道官
「ロックダウン緩和に向けて順調に進んでいる」
「新型コロナウイルスワクチン、欧州連合(EU)と協議を 継続」
「現在ワクチンは余ってはいないが、余剰が出た場合に 最善の割り当て方法を検討」

29 日22:19 ブリハ英中銀金融政策委員会(MPC)委員
「いくつかの四半期の強い成長で金融政策が変更する べきとは思わない」
「私のメッセージは、経済の短期的な成長が中銀の政策 金利にリンクはしないということだ」

30 日01:39 ジョンソン英首相
「次の感染の波にどれくらい防衛できるかは分からな い」
「公共を守るために何でも準備をする」
「ロックダウン緩和計画から外れるようなデータはない」

30 日03:40 バイデン米大統領
「ワクチンを接種できる薬局を倍増させる」
「4 月19 日までに9 割の成人にワクチンの接種を行う」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 30032021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目均衡表・転換線は一目・基準線を上回り、 遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることから、 三役好転の強い買いシグナルが点灯中。4 手連続陽線で転換 線を上回って引けており、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 110.76(2020/3/25 安値)
前日終値 109.81
サポート1 109.13(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 108.73(3/25 安値)
fx morning 30032021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることで、三役 逆転の強い売りシグナルが点灯している。被せ線で転換線 を下回って引けていることから続落の可能性が示唆されて いる。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1875(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1765
サポート1 1.1711(2020/11/5 安値)
fx morning 30032021 chart 3

<ユーロ円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役 好転の強い買いシグナルが点灯中。被せ線で転換線を下回 って引けていることから続落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 129.48(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 129.18
サポート1 128.29(3/24 安値)
fx morning 30032021 chart 4

<豪ドル円=3/24 安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三 役好転の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陽線で 基準線を上回って引けていることから続伸の可能性が示唆 されている。
本日は、転換線83.87 円を念頭に置き、3 月24 日の安値を 支持に押し目買いスタンスで臨み、同水準を下抜けた場合 は手仕舞い。

レジスタンス1 85.45(3/18 高値)
前日終値 83.82
サポート1 82.29(3/24 安値)
fx morning 30032021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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