FX Morning 04/30/2021

【前日の為替概況】ドル円、米1-3 月期GDP 速報値を受け109.22 円まで上昇

29 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は108.92 円と前営業日NY 終値(108.60 円) と比べて32 銭程度のドル高水準だった。1-3 月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率6.4%増と予 想の6.1%増を上回り、規模が新型コロナ危機前の2019 年10-12 月期の水準をほぼ回復したことが分か ると米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。前日の高値109.08 円を上抜けて一時109.22 円まで上値 を伸ばした。ただ、一目均衡表基準線が位置する109.23 円がレジスタンスとして意識されると上値が重 くなった。3 月米住宅販売保留指数が予想を下回ったことも相場の重しとなり、一時108.80 円付近まで 下押しした。

米長期金利の指標である米10 年債利回りは一時1.6860%前後まで上昇したあと1.63%台まで上昇幅を 縮めた。

ユーロドルは3 営業日ぶりに小反落。終値は1.2120 ドルと前営業日NY 終値(1.2126 ドル)と比べて 0.0006 ドル程度のユーロ安水準だった。アジア時間に一時1.2150 ドルと2 月26 日以来約2 カ月ぶりの 高値を付けた反動で、海外市場ではポジション調整目的の売りが優勢となった。米長期金利の上昇に伴う ユーロ売り・ドル買いも出て、23 時前には一時1.2102 ドルと日通し安値を付けた。もっとも、米長期金 利が上昇幅を縮めると1.2129 ドル付近まで下げ渋った。

ユーロ円は5 日続伸。終値は132.02 円と前営業日NY 終値(131.70 円)と比べて32 銭程度のユーロ高 水準。ドル円の上昇につれた買いが入り一時132.37 円と2018 年10 月以来の高値を付けたものの、ユー ロドルの下落につれた売りが出ると131.81 円付近まで押し戻された。

【本日の東京為替見通し】ドル円、109 円台の本邦輸出企業のドル売りオーダーで伸び悩みか

本日の東京外国為替市場のドル円は、週末・月末で動きづらい展開の中、109 円台のゴールデンウィー クに向けた本邦輸出企業のドル売りオーダーが上値を抑える展開が予想される。

ニューヨーク市場のドル円は、現地時間28 日夜のバイデン米大統領の施政方針演説での「米国家族計 画(American Family Plan)」(約1.8 兆ドル)、米国1-3 月期内総生産(GDP)速報値が前期比年率+6.4% へ改善、米10 年債利回りが1.6860%前後まで上昇したことなどを背景にして109.22 円まで上昇した。 ドル円の110.97 円から107.48 円までの下落幅の半値戻しが109.23 円、すなわち、過去26 日間の中心値 である日足一目均衡表・基準線が位置しており、「半値戻しは全値戻し」の相場格言通りに攻防の分岐点 となっている。

ドル円のオーダー状況は、上値には、109.20-80 円に断続的にドル売りオーダー、110.00 円にドル売り オーダーが控えている。下値には、108.80 円に5 月3 日のNY カットオプション、108.75 円にドル買いオ ーダー、割り込むとストップロス売り、108.50 円にドル買いオーダーと本日のNY カットオプション、 108.40 円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売りが控えている。

ドル円のテクニカルポイントは以下の通りとなる。

  • 109.23 円:日足一目均衡表・基準線(110.97 円-107.48 円の下落幅の50%戻し)
  • 108.81 円:110.97 円-107.48 円の下落幅の38.2%戻し
  • 108.35 円:日足一目均衡表・転換線
  • 108.26 円:日足一目均衡表・雲の上限(先行スパン1)

なお、10 時00 分に発表される4 月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.7 と予想されており、 3 月の51.9 からの低下が見込まれている。中国に関しては、景況感よりも、南シナ海や台湾を軸とする 米中対立構図の中での地政学リスクが警戒されており、サプライズとならない限り、相場への影響は限定 的だと思われる。

10 時30 分に発表される1-3 月期豪PPI は、消費者物価指数が予想を下回るサプライズだったことで、 10-12 月期PPI(前期比+0.5%、前年同期比-0.1%)からの低下を受けた豪ドル売りの可能性に要警戒と なる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ◎ 3 月完全失業率(予想:2.9%)
○08:30 ◎ 3 月有効求人倍率(予想:1.09 倍)
○08:30 ◎ 4 月東京都区部消費者物価指数(CPI 生鮮食料品除く総合、予想:前年比横ばい)
○08:50 ◎ 3 月鉱工業生産速報(予想:前月比▲2.0%/前年比▲0.6%)
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
○14:00 ◇ 4 月消費動向調査(消費者態度指数一般世帯、予想:34.2)
○14:00 ◇ 3 月新設住宅着工戸数(予想:前年比▲7.4%)
○19:00 ◇ 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
○10:00 ◎ 4 月中国製造業購買担当者景気指数(PMI、予想:51.7)
○10:30 ◎ 1-3 月期豪卸売物価指数(PPI)
○10:45 ◎ 4 月Caixin 中国製造業PMI(予想:50.8)
○14:30 ◎ 1-3 月期仏国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比0.1%)
○15:00 ◇ 4 月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.5%)
○15:00 ◇ 3 月南アフリカマネーサプライM3(予想:前年比7.00%)
○15:30 ◇ 3 月スイス小売売上高
○15:45 ◇ 3 月仏消費支出(予想:前月比0.4%)
○15:45 ◇ 4 月仏消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.2%/前年比1.3%)
○15:45 ◇ 3 月仏卸売物価指数(PPI)
○16:00 ◇ 4 月スイスKOF 景気先行指数(予想:119.5)
○16:00 ◇ 3 月トルコ貿易収支(予想:47 億ドルの赤字)
○17:00 ☆ 1-3 月期独GDP 速報値(季節調整済、予想:前期比▲1.5%/前年同期比▲3.2%)
○17:00 ☆ 1-3 月期独GDP 速報値(季節調整前、予想:前年同期比▲3.6%)
○17:00 ◇ 4 月ノルウェー失業率(予想:4.1%)
○18:00 ☆ 1-3 月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値(予想:前期比▲0.8%/前年比▲2.0%)
○18:00 ☆ 4 月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値(予想:前年比1.6%)
○18:00 ☆ 4 月ユーロ圏HICP コア速報値(予想:前年比0.8%)
○18:00 ◎ 3 月ユーロ圏失業率(予想:8.3%)
○20:00 ◎ 1-3 月期メキシコGDP 速報値(予想:前期比0.1%/前年比▲3.9%)
○21:00 ◎ 3 月南アフリカ貿易収支(予想:236 億ランドの黒字)
○21:30 ☆ 2 月カナダ国内総生産(GDP、予想:前月比0.5%/前年比▲2.3%)
○21:30 ◇ 3 月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比1.6%)
○21:30 ◇ 3 月カナダ原料価格指数(予想:前月比2.0%)
○21:30 ☆ 1-3 月期米雇用コスト指数(予想:前期比0.7%)
○21:30 ◎ 3 月米個人消費支出(PCE、予想:前月比4.2%)
◎ 3 月米個人所得(予想:前月比20.0%)
☆ 3 月米PCE デフレーター(予想:前年比2.3%)
☆ 3 月米PCE コアデフレーター(予想:前月比0.3%/前年比1.8%)
○22:45 ◎ 4 月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:65.3)
○22:45 ◎ カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○23:00 ◎ 4 月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:87.4)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

29 日10:14 バイデン米大統領
「我々は依然として新型コロナと戦う必要がある、ガード を下げるわけにはいかない」
「我々は中国と競争している」
「子どもの税控除を少なくとも2025 年末まで延長するよ う議会に要請」
「米国本土に対する最も致命的なテロの脅威は、白人 至上主義者によるテロ」
「最低賃金時給15 ドルの可決を議会に要請 」
「ロシアのプーチン大統領に、彼らの行動には結果が伴 うということを明確にした」
「米企業と米国の1%の富裕層が公正な負担をする時 がきた」
「銃による暴力のまん延から国民を守るため全力を尽く す、議会も行動を起こすべき」
「中産階級の税負担を増やすつもりはない」

29 日17:23 カブジュオール・トルコ中銀総裁
「(今年の利下げの可能性について)金融政策はデータ に基づいて決定する」
「インフレは4 月以後下方トレンドに入る」
「インフレは4 月がピークと予測」

29 日17:27 トルコ中銀(四半期のインフレレポート)
「今年末のインフレ率は12.2%(前回9.4%)と予測」
「2022 年末のインフレ率は7.5%(前回7.0%)と予測」
「インフレ予測の引き上げはリラ安」

30 日00:22 レーンECB 専務理事兼チーフ・エコノミスト
「ワクチン接種が進展し、欧州経済は今後数カ月で大き く回復する可能性」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 30042021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。しかしながら、抱き線で反 発して転換線を上回って引けていることから続伸の可能性 が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.23(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 108.93
サポート1 108.35(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 107.48(4/23 安値)
fx morning 30042021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
小陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役 好転の強い買いシグナルが点灯している。2 手連続陽線で上 昇した後、孕み線で反落しているものの、転換線を上回って 引けていることから反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2184(2/26 高値)
前日終値 1.2121
サポート1 1.2072(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 30042021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。5 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 132.68(2018/9/27 高値)
前日終値 132.04
サポート1 130.98(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 30042021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
寄引同事線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行ス パンは実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、 三役好転の強い買いシグナルが点灯している。4 手連続陽線 で上昇した後、寄引同事線で伸び悩んだものの、転換線を上 回って引けていることから続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 85.45(3/18 高値)
前日終値 84.60
サポート1 84.06(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 30042021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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