FX Morning 03/31/2021

【前日の為替概況】ドル円、バイデン米大統領のインフラ計画期待で110.43 円まで続伸

30 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5 日続伸。終値は110.36 円と前営業日NY 終値(109.81 円)と比べて55 銭程度のドル高水準だった。欧州時間からの流れを引き継いで一時110.43 円と昨年3 月以来の高値を更新した。もっとも、NY 時間に限ると110.30 円を挟んだ狭いレンジ内で方向感が出なか った。欧州時間までドル高をけん引してきた米10 年債利回りはNY 時間に入ると上昇幅を縮小したものの、 相場への影響は限定的。米経済に対する楽観的な見通しがドル相場の押し上げ要因となっているようだ。 なお、バイデン米大統領は31 日にインフラ再構築計画を発表する予定となっている。

ユーロドルは続落。終値は1.1717 ドルと前営業日NY 終値(1.1765 ドル)と比べて0.0048 ドル程度の ユーロ安水準だった。全般にドル買いが強まった流れに沿って、23 時前には昨年11 月以来の安値となる 1.1712 ドルまで下押し。一巡後も戻りは鈍く、引けにかけては安値圏まで押し戻された。

ユーロ円は反発。終値は129.30 円と前営業日NY 終値(129.18 円)と比べて12 銭程度のユーロ高水準 だった。米株安を背景にしたリスク回避の売りに押されて129.10 円台まで弱含んだ。その後はドル円の 上昇につれた買い戻しも入ったが、戻りは限られた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、バイデン大統領のインフラ計画期待で底堅い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、本日発表予定のバイデン米大統領の「ビルド・バック・ベター(よ り良き再建)」計画(3-4 兆ドル規模)への期待感から底堅い展開が予想される。

ドル円は、バイデン米大統領によるインフラ再構築計画への期待感から110 円台まで続伸しているが、 本日の3 月期末決算では、東京仲値での本邦機関投資家によるレパトリエーション(国外滞留資金の本国 環流)絡みの円買い・ドル売りに要警戒か。

ドル円のオーダーは、上値には、110.45-50 円に断続的にドル売りオーダー、110.70 円にもドル売りオ ーダーが控えている。下値には、110.00 円にドル買いオーダー、本日のNY カットオプションが控えてい る。

米国の新型コロナウイルスに対する財政出動は、トランプ前米大統領の下で5 回(合計約3 兆8882 億 ドル)、バイデン米大統領の下では、第1 弾としての新型コロナウイルス救済法案(1.9 兆ドル)「米国救 済法(America Rescue Plan)」などで合計6 回、約5 兆7882 億ドル規模が発動されている。そして、バ イデン米大統領は、本日最大4 兆ドル規模の「ビルド・バック・ベター(より良き再建)BBB:Build Back Better」計画を打ち出す予定となっている。経済対策第2 弾が予想通りに4 兆ドル規模となれば、第1 弾の米国救済法(1 兆9000 億ドル)と合わせて5.9 兆ドル規模となり、トランプ前政権の3 兆8882 億ド ルを上回ることになる。財源としては、トランプ前政権下で実施された富裕層・法人向け減税措置を打ち 切る可能性が示唆されており、株式市場は、ヘッジファンドの損失問題もあり警戒感を強めている。

10 時に発表される3 月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の予想は51.0 で、2 月の50.6 からの改 善が見込まれている。予想通りならば、リスク選好要因として、日本株買い、円売り要因となることで要 注目か。

また、米中の対立激化や北朝鮮によるミサイル発射実験の再開を受けた極東の地政学リスク回避の円買 いや米アルケゴス・キャピタル・マネジメントに絡んだ大規模な損失の東京株式市場への悪影響には要警 戒となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◎ 2 月鉱工業生産速報(予想:前月比▲1.2%/前年比▲1.8%)
○14:00 ◇ 2 月新設住宅着工戸数(予想:前年比▲4.9%)
○19:00 ◇ 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
○09:30 ◎ 2 月豪住宅建設許可件数(予想:前月比5.0%)
○10:00 ◎ 3 月中国製造業購買担当者景気指数(PMI、予想:51.0)
○15:00 ☆ 10-12 月期英国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比1.0%/前年比▲7.8%)
○15:00 ◇ 10-12 月期英経常収支(予想:340 億ポンドの赤字)
○15:00 ◇ 3 月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.4%)
○15:45 ◇ 3 月仏消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.7%/前年比1.2%)
○15:45 ◇ 2 月仏卸売物価指数(PPI)
○15:45 ◇ 2 月仏消費支出(予想:前月比2.0%)
○16:00 ◇ 2 月トルコ貿易収支(予想:34 億ドルの赤字)
○16:55 ◎ 3 月独雇用統計(予想:失業率6.0%/失業者数変化▲0.3 万人)
○18:00 ☆ 3 月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値(予想:前年比1.3%)
○18:00 ☆ 3 月ユーロ圏HICP コア速報値(予想:前年比1.1%)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○21:00 ◎ 2 月南アフリカ貿易収支(予想:195 億ランドの黒字)
○21:15 ☆ 3 月ADP 全米雇用報告(予想:55.0 万人)
○21:30 ☆ 1 月カナダ国内総生産(GDP、予想:前月比0.5%/前年比▲2.6%)
○21:30 ◇ 2 月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比2.5%)
○21:30 ◇ 2 月カナダ原料価格指数
○22:00 ◎ ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
○22:45 ◎ 3 月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:60.7)
○23:00 ◎ 2 月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数、予想:前月比▲2.9%/前年比6.5%)
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○バイデン米大統領、インフラ再構築計画を発表

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

30 日12:26 黒田日銀総裁
「21 年度ははっきりとしたプラス成長になるとみている」
「消費者物価の前年比、先行きは当面マイナスが続く」
「追加緩和手段、長短金利引き下げは重要な選択肢」
「経済・物価見通し、引き続き下振れリスクが大きい」
「金融仲介機能への影響に配慮し、追加緩和手段の実 効性を高める」

30 日15:55 日銀幹部
「新型コロナ感染防止の観点から、来年度は原則、金融 機関の立ち入り調査は予定していない」

30 日20:38 カブジュオール・トルコ中銀総裁
「中銀はあらゆる政策手段を効果的に使う」
「23 年には5%のインフレ目標を達成させる」
「現在の高いインフレ率は金融引き締めスタンスを必要 としている」
「政策金利はインフレ率を上回ったままとなる」
「1 週間レポレートが主要な政策金利」

31 日01:23 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「うまくいけば、この先雇用指標は大きなものになるだろ う」

31 日04:05 ウイリアムズ米NY 連銀総裁
「強い経済を予測している」
「財政支援は今後も重要」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 31032021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目均衡表・転換線は一目・基準線を上回り、 遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることから、 三役好転の強い買いシグナルが点灯中。5 手連続陽線で転換 線を上回って引けており、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 110.76(2020/3/25 安値)
前日終値 110.36
サポート1 109.42(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 108.73(3/25 安値)
fx morning 31032021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三 役逆転の強い売りシグナルが点灯している。2 手連続陰線で 転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示唆 されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1830(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1717
サポート1 1.1612(2020/9/25 安値)
fx morning 31032021 chart 3

<ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役 好転の強い買いシグナルが点灯中。抱き線(アウトサイド・ デイ)で転換線を上回って引けていることから続伸の可能性 が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 152.55(3/18 高値)
前日終値 151.64
サポート1 150.24(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 31032021 chart 4

<NZ ドル円=雲の上限を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売り シグナルが優勢な展開となっている。しかし、4 手連続陽線 で転換線を上回っていることから続伸の可能性が示唆され ている。
本日は、雲の上限を支持に押し目買いスタンスで臨み、 同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 77.42(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 77.05
サポート1 76.79(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 31032021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。