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ポンド円上昇―円安傾向くっきり、ポンド急騰でトレンド反転決定的か

ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁がデフレ脱却の見解を示し、そのタカ派的コメントはユーロを劇的に押し上げました。
一方、イングランド銀行のマーク・カーニー総裁は金融安定報告書の発表に際し、ブレグジット(脱EU)のプロセスから予想される最悪のシナリオをもとに警告を発するかのようなコメントを出しています。カーニー総裁は、「ないとは信じているが」と前置きした上で、ブレグジットにより英国の財政的安定性に悪影響がもたらされる可能性がある場合、イングランド銀行はあらゆる厳しいケースに対しての備えをするであろうと宣言しています。この発言は警告の意味であるにもかかわらず、ポンドは逆にドルや円を押さえて急騰しました。ただ、ドラギコメントにより同じく上昇したユーロに対しては相対的に下げています。

一方で円が特に弱さを見せました。ドルもそれ自体では不調でしたが、ドルに対しても円安になっています。この円安傾向は、日銀が依然としてハト派的な緩和策の姿勢を維持し続けていることと、マーケット全般のリスクオンムードから安全資産としての需要が後退していることの複合要素から来ています。強さを見せるポンドとの好対照で、ポンド円は反発して上昇傾向です。
テクニカルの観点では、ポンド円は5月初頭に148.00のレジスタンスレベルから急角度で下落した流れから、2週間ほど前に138.50のサポートレベルで底を打ち、そのリバウンドの勢いを確実にする中で、5月の高値148.00からの下落トレンドのレジスタンスラインを上方突破しています。すでに200日移動平均線も超え、さらには50日移動平均線も上抜けしそうな勢いで、目下145.00をうかがう展開です。この145.00を超えていくと、次のレジスタンスレベルとして148.00を試すことになりそうです。

出典: FOREX.com