29日の香港株式市場でハンセン指数は続伸、中国本土株式市場で上海総合指数は4営業日続落

【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は続伸/きょうの香港市場は買い先行か、欧米金融不安が一段と和らぐ

前日の振り返り】

29日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比2.06%高の20192.40ポイントだった。中国企業指数は2.22%高の6878.93ポイント。メインボードの売買代金は概算で1464HKドル。

ハンセン指数は始値で心理的節目の20000ポイントを回復。朝方に上げ幅をやや縮めたものの上昇率2%前後で堅調に推移し、終値は7日以来約3週間ぶりの高値圏だった。事業体制の再編を発表した中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が12%超高となり、相場全体の上昇を主導。28日に香港株の米国預託証券(ADR)がハイテク株を中心に大きく買われた上、金融システムを巡る過度な不安が和らいで買い安心感が強まった。セクター別では情報技術と一般消費財、金融が高かった半面、通信とコングロマリットが軟調だった。

 

【きょうの見通し】

30日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行するか。前日のNY市場でダウ平均は3週間ぶり高値で終えた。欧米の金融システムへの不安が一段と和らぎ、消費関連株と金融株が上昇したほか、米長期金利の上昇が一服したことで高PERのハイテク株も買われた。市場センチメントの改善が続くなか、香港市場でも投資家がリスクを取りやすくなるだろう。

もっとも、中国景気の回復見通しが不透明ななか、先行指標となる3月の中国購買担当者景気指数(PMI)が31日に発表されるとあって、内容を見極めようと手控えムードが次第に広がる可能性がある。一方、決算発表がピークを迎え、業績を手掛かりとした個別物色が続きそうだ。きょうは中国工商銀行(01398)や、海底撈国際(06862)などが決算を発表する予定。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は4日続落、方向感乏しく様子見気分 造船株などに売り

前日の振り返り】

29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前日比0.16%安の3240.06ポイントだった。深セン成分指数は0.13%高の11579.91ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9811600万元だった。

上海総合指数は方向感に乏しい展開。前場半ばは下げ幅を拡大する場面もあったが、その後はおおむね前日終値を挟んでもみ合った。前日に終値ベースで約1週間ぶり安値を付けた後とあって、買い戻しがある相場を程度支える半面、中国景気の回復見通しの不透明さが引き続き重荷となった。3月の中国購買担当者景気指数(PMI)の発表を今週末に控え、様子見気分が漂った。

セクター別では、造船が全面安。前日に買われていた石油や、採掘が反落した。半面、半導体、電子化学品、航空・空港運営、観光・ホテルなどが上昇した。

A株市場では、インフラ建設の中国交通建設(601800)、中国中鉄(601390)、中国鉄建(601186)の下げが目立った。企業向けクラウド大手の用友網絡科技(600588)、ネットワークセキュリティー会社の啓明星辰信息技術集団(002439)、ソフトウエア会社の広聯達科技(002410)、ゲーム関連の巨人網絡集団(002558)も売られた。半面、化学繊維メーカーの栄盛石化(002493)がストップ高を付けたほか、IT機器メーカーの曙光信息産業(603019)、半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団(002371)、漢方薬メーカー東阿阿膠(000423)などが逆行高を演じた。

上海B株指数は0.07%安の291.70ポイント、深センB株指数は0.08%安の1184.59ポイント。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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