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今週の為替相場予想 8/5 - 8/9

2019年8月5日~8月9日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野貴義

先週のドル円は2ヵ月ぶりの高値である109.31から下落し、1月3日以来となる106.50を付けた。7月31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、米連邦準備理事会(FRB)が事前予想通り0.25%の利下げを実施。パウエルFFRB議長が会合後の記者の会見で継続的な利下げの始まりではないと強調したことで、8月1日の朝方には2カ月ぶりの高値となる109.31を達成した。しかし、夜に入りトランプ米大統領が3,000億ドル相当の中国製品に10%の追加関税を賦課する方針を明らかにしたことで、ドル売り・円買いが加速。米中貿易戦争の激化により、経済鈍化を理由にFRBが7月に続き9月のFOMCで追加利下げに踏み切るとの観測がドルの圧迫要因となった。
さて今週ですが、朝方からドル売りが入り一時106.27下落。戻りもほとんどなく安値圏で推移しています。テクニカル的には、直近の安値であった6月25日安値(106.77)を割り込んでおり、年初につけた1月3日安値(104.88)まで下値余地が広がっています。仮に、急落に対する自律反発が入ったとしても107円台前半までが戻りの限界かもしれません。5日に発表が予定されている米7月購買担当者指数(PMI)や米7月ISM非製造業景況指数の結果を見極めたいところです。

8月5日(月)
豪休場(バンクホリデー)
加休場(市民の日)
中7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
仏7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
独7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
欧7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
英7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
米7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
米7月総合購買担当者景気指数(PMI)改定値)
米7月ISM非製造業景況指数

8月6日(火)
NZ4-6月失業率
NZ4-6月就業者数増減
英7月小売売上高調査
日6月全世帯家計調査・消費支出
豪6月貿易収支
豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表
日6月景気先行指数(CI)速報値
日6月景気一致指数(CI)速報値
独6月製造業新規受注

8月7日(水)
NZニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利
独6月鉱工業生産
仏6月貿易収支
仏6月経常収支

8月8日(木)
中7月貿易収支
日6月国際収支・経常収支
日6月国際収支・貿易収支
日7月景気ウオッチャー調査-現状判断DI
日7月景気ウオッチャー調査-先行き判断DI
加6月新築住宅価格指数
米6月卸売在庫
米6月卸売売上高

8月9日(金)
日4-6月実質国内総生産(GDP)速報値
中7月消費者物価指数(CPI)
中7月生産者物価指数(PPI)
豪オーストラリア準備銀行(RBA)四半期金融政策報告
独6月貿易収支
独6月経常収支
仏6月鉱工業生産指数
英6月月次国内総生産(GDP)
英4-6月国内総生産(GDP)速報値
英6月鉱工業生産指数
英6月製造業生産指数
英6月貿易収支
加7月住宅着工件数
加6月住宅建設許可件数
加7月失業率
加7月新規雇用者数
米7月卸売物価指数(PPI)


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