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クロス円は一段安の懸念続く

5月10日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
ドル円は5日続落し、2月4日以来となる109.46まで下落。トランプ米大統領が2,000億ドル相当の中国製品に対する関税を10%から25%に引き上げる方針を表明したことを受け、9-10日の日程で開催される米中通商協議が頓挫するとの懸念がリスク回避の円買いを誘った。チャートを見ると、実線は3月25日安値(109.70)を割り込み、週足均衡表の基準線(109.54)まで下落。目先の下落ポイントは達成したものの、下降トレンドは継続しており節目109円まで円高が進む懸念が残っています。一方で、急落に対する戻りがあった場合は日足均衡表の転換線(110.57)や週初の寄り付き(110.60)まで切り返す可能性があります。政治的な要因による地合いであるため、相場環境が急転する懸念があるため注意が必要です。
本日の予想レンジ109.00~110.60

<ユーロ円>
9日のユーロ円は1月4日以来となる122.48まで下落。その後は対ドルでユーロの買い戻しが進み、対円でも123円台前半まで切り返した。ただ、ユーロ圏経済の2019年、2020年の成長率は減速が想定されており、同圏の長引く景気悪化がユーロの上昇を阻むこととなった。チャートを見ると、実線は週足均衡表の下降する基準線(124.02)に沿った動き。20週移動平均線(124.98)も下降を続けており、上値の重い展開が予想されます。再び123円を割り込み122円台半ばまで落ち込む懸念は残ると考えます。
本日の予想レンジ122.50~123.50

<豪ドル円>
8日の豪ドル円は続落し76.33まで下落。7日に開催されたオーストラリア準備銀行の政策決定会合後の声明文の中で国内の景気減速を理由に将来的な利下げの可能性が指摘されたことに加え、足元の経済についても米中貿易摩擦の激化により、中国を最大貿易相手国とする同国経済の悪化懸念が強まっていることが影響した。チャートを見ると、76円割れに抵抗を示して反発しており、目先は節目77円を挟んだ動きが予想されます。ただ、前日安値(76.33)まで再度落ち込む懸念は残ると考えます。
本日の予想レンジ76.30~77.30

ドル円週足:



ユーロ円日足:
JP 20190510

豪ドル円日足:

チャート出典: FOREX.com MT4