注目記事

米中の報復関税合戦

5月14日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
13日のドル円は約3ヵ月半ぶりの安値となる109.01まで下落。米政府が先週10日に発表した中国製品に対する関税を10%から25%に引き上げた措置に対する報復で、中国が米国からの600億ドル相当の輸入品に対する追加関税を最大25%に引き上げる方針を発表したことが影響した。また、先週末に発表された米4月消費者物価指数が事前予想を下回ったことで、国内景気の減速を勘案し米連邦準備理事会(FRB)が将来的に利下げを実施するとの観測が強まったことも、ドル売り・円買いの要因となった。チャートを見ると、実線は週足均衡表の雲の下限(109.58)を割り込んでおり、基調は下向き傾向にあります。同水準は年初の安値(104.88)からの上昇に対するフィボナッチ係数3分の1押し水準(109.51)に相当し、ここを割り込んだことで、同係数の2分の1押し水準(108.64)まで下値余地が広がっていると考えます。戻りがあった場合でも、前日の寄り付き(109.74)を超えることは難しいでしょう。
本日の予想レンジ108.70~109.70

<ユーロ円>
13日のユーロ円は9日につけた122.48とほぼ同じ122.54まで下落した。米中貿易摩擦の激化を受けたリスク回避の円買いが影響するとともに、欧州経済圏の長引く不景気がユーロを押し下げることとなった。チャートを見ると、実線は週足均衡表の下降する基準線(124.02)に沿った動き。20週移動平均線(124.64)も下降を続けており、上値の重い展開が予想されます。9日安値(122.48)を割り込むと、節目122円、そして121円半ばまで下値余地が広がることになるため注意が必要です。
本日の予想レンジ122.50~123.50

<豪ドル円>
13日の豪ドル円は続落し75.72まで下落。他のクロス円と同様に、米中貿易摩擦の激化によるリスク回避の円買いが、豪ドル円を押し下げることとなった。チャートを見ると、実線に下げ止まり感はなく、早期に76円台を回復できない場合は、75円台前半まで調整が進む可能性があると考えます。
本日の予想レンジ75.30~76.30

ドル円週足:



ユーロ円週足:


豪ドル円週足:



チャート出典: FOREX.com MT4