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下げ一服だが、下値圧力残る

5月15日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 高野 貴義 

<ドル円>
14日のドル円は約3ヵ月半ぶりの安値となる109円台前半水準から109.76まで反発した。米中双方の追加関税措置により米中貿易摩擦の苛烈化が懸念されていたが、両国の当局者が交渉を続けると表明したことで、過度なリスク回避の動きが抑制されることとなった。チャートを見ると、実線は週足均衡表の雲の下限(109.58)を回復したものの、基準線(109.46)そのものは下降しており基調は下向き傾向にあります。同水準は年初の安値(104.88)からの上昇に対するフィボナッチ係数3分の1押し水準(109.51)に相当し、ここを割り込んだ状態が継続すると、同係数の2分の1押し水準(108.64)まで下値余地が広がることになります。一旦下げ留まったことで戻りが入りやすい状況ですが、急落に対する自律反発の範囲にとどまり。節目110円を超えての継続的な上昇は難しいと考えます。
本日の予想レンジ109.30~110.10

<ユーロ円>
14日のユーロ円は行って来い。朝方の122円台半ば水準から一時123.39まで上昇したものの、イタリアの財政問題に関する報道を受け、再び122円台半ば水準まで押し戻されて取引を終えた。イタリアのサルビーニ副首相は、雇用創出の一助になるなら欧州連合(EU)の財政規律に違反する用意があると発言し、EUの財政悪化が長引くとの見方がユーロ売りを誘うこととなった。チャートを見ると、実線は週足均衡表の下降する基準線(124.02)に沿った動き。20週移動平均線(124.64)も下降を続けており、上値の重い展開が予想されます。9日安値(122.48)を割り込むと、節目122円、そして121円半ばまで下値余地が広がることになるため注意が必要です。
本日の予想レンジ122.60~123.50

<豪ドル円>
14日の豪ドル円は前日につけた75.72から切り返し76.34まで上昇。ただ、その後の動きは鈍く、節目76円を挟んだ動きにとどまった。本日も同水準での値動きが予想されますが、前日安値(75.72)まで落ち込む可能性は残ると考えます。
本日の予想レンジ75.80~76.50

ドル円週足:


ユーロ円週足:


豪ドル円日足:

チャート出典: FOREX.com MT4