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ドル円は110円を回復

5月21日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
20日のドル円は節目110円を挟みもみ合い。東京時間に5月8日以来となる110.31まで上昇したものの、海外時間に入ると米中貿易摩擦の一段の激化を懸念したリスク回避の円買いが入り、109.80まで押し戻されることとなった。ただ、下値も固く110円を回復して取引を終えた。チャートを見ると、実線は節目110円を挟み、戻りを試す展開。戻りのポイントとしては、20日移動平均線(110.33)、日足均衡表の基準線(110.70)、日足均衡表の雲の下限(110.93)を挙げることができ、下値については、週足均衡表の雲の下限(109.66)が意識されると考えます。ちなみに、本日朝方に行われた講演において、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が企業債務の潜在的リスクに言及したが、マーケットへ反応は特に見られなかった。
本日の予想レンジ109.70~110.50

<ユーロ円>
20日のユーロ円は122.53-123.18のレンジで推移。先週、イタリアのサルビーニ副首相による欧州連合(EU)の財政規律批判発言に端を発した欧州財政問題の長期化懸念によるユーロ売りが一段落。チャートを見ると、実線は下降から横ばいに変化した日足均衡表の転換線(122.83)に沿った動きを見せている。目先は前日高値(123.18)を再トライすることが予想され、ここを抜けると、20日移動平均線(123.57)まで上値余地が広がることになります。ただ、4月中旬からのユーロ売りのトレンドが終わったわけではないため、戻り余地は限定されると考えます。
本日の予想レンジ122.60~123.50

<豪ドル円>
20日の豪ドル円は先週の終値(75.54)から円安方向にギャップ(窓)を開けてスタート。18日に実施された豪総選挙で与党・保守連合が予想外に勝利したことが支援し影響し、一時76.38と1週間ぶりの高値を記録することとなった。チャートを見ると、4月17日からの下降トレンドが一服し、日足均衡表の転換線(76.20)を挟んだ動き。このまま76円台を維持できた場合は20日移動平均線(76.94)まで上値余地が広がることになります。ただ、本日はオーストラリア準備銀行(RBA)金融政策会合議事録の公表とロウ総裁の講演が予定されており、国内の利下げ観測を裏付けるような発言があった場合には豪ドル売りが加速する可能性が高まるため注意が必要です。
本日の予想レンジ75.80~76.40

ドル円日足:


ユーロ円日足:


豪ドル円日足:


チャート出典: FOREX.com MT4