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ドル円は安値圏から切り返すも上値重い

5月30日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
29日のドル円は小幅上昇。東京時間は前日のドル安の動きを引き継ぎ、一時109.14まで下落。その後、米国時間に入り米7年債の入札が弱めの結果となったことから長期金利が反転上昇すると、ドル円も109.69まで買い戻しが入って取引を終えた。チャートを見ると、実線は陽線を付けたものの、下降する20日移動平均線(109.72)や日足均衡表の転換線(109.90)が上値抵抗になる状態を継続。一方で節目109円が下値サポートとして意識されており、方向感の出にくい状況と言えます。本日は米1-3月国内総生産(GDP)改定値や米4月住宅関連指標の発表が予定されています。すでに材料として織り込み済みとの見方もありますが、指標発表後に109円または110円のいずれかを抜けてきた方にトレンドがつくのを待ちたいところです。
本日の予想レンジ109.10~109.80

<ユーロ円>
29日ユーロ円は行って来い。日付が変わるころ、年初の『フラッシュクラッシュ』以来となる121.57まで下落した。欧州委員会がイタリアに対して財政規律違反を巡る過剰財政赤字是正手続きの一環として、月末までに財政悪化に関して説明を求める書簡を送付したことを受け、欧州連合(EU)内の不協和が嫌気される格好となった。その後はユーロ独自の買い材料が見当たらない中、122.20まで切り返して取引を終えた。目先は節目122円を挟んだ値固めを試す展開ですが、トレンドが下向きのため、終値ベースで節目122円を割り込むと前日安値(121.57)を割り込む可能性が高まるため注意が必要です。
本日の予想レンジ121.60~122.60

<豪ドル円>
29日の豪ドル円は前日に続き節目76円の手前でもみ合い。オーストラリア準備銀行(RBA)の国内景気の鈍化を受けた早期利下げ観測が影響し上値を抑えることとなった。チャートを見ると、下降する20日移動平均線(76.00)が上値抵抗になっており、ここを抜けると5月20日高値(76.38)まで上値余地が広がりますが、頭の重い状況に変化はないと考えます。ただ、5月20日高値(76.38)を抜けた場合はトレンド転換の可能性が高まるため、マーケットの潮目を見極めたいところです。
本日の予想レンジ75.50~76.30


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