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ドル円は5カ月ぶりの安値

6月4日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
3日のドル円は5カ月ぶりの安値となる107.87まで下落。海外時間に発表された米 5月ISM製造業景況指数が52.1と前月の52.8を下回り、2016年10月以来の水準まで落ち込んだことが影響した。また、トランプ米大統領が先月末にメキシコに関税を課すと表明したことを受け米景気の後退を懸念する見方が強まる中、米セントルイス連銀プラード総裁が利下げについて言及したこともドル売りを加速させた。チャートを見ると、実線は節目108円を挟んだ攻防。108円よりも下の水準が常態化した場合は5月13日安値(109.01)からのV計算値(107.36)まで下値余地が広がることになります。切り返しが入った場合でも、前日の高値(108.44)までにとどまると考えます。
本日の予想レンジ107.40~108.40

<ユーロ円>
3日のユーロ円は120.77から121.64まで上昇。先月31日の急落に対するテクニカル的な戻りに加え、経済指標の悪化を受けたドル売りによるユーロドルの買い戻しがユーロ円を押し上げることとなった。チャートを見ると、実線は日足均衡表の転換線(121.79)まで値を戻す展開。この水準を上抜けできた場合は、4月後半以降、上値抵抗として機能している20日移動平均線(122.35)までの戻しが視野に入ってきます。下値については節目121円がサポートになると想定しますが、4-6日の日程でユーロ圏の消費関連指標が複数発表されるとともに、欧州中銀(ECB)の政策決定会合も予定されており、イベントを警戒したユーロ売りが入る可能性があるため注意が必要です。
本日の予想レンジ121.00~121.80

<豪ドル円>
3日の豪ドル円は朝方につけた74.96が1月4日以来の安値となったものの、そこから75.47まで切り返した。チャートを見ると、下降する20日移動平均線(75.68)が上値抵抗になっており、ここを終値ベースで抜けるまでは下降トレンドは続いていると見ることができます。本日はオーストラリア準備銀行(RBA)の政策決定会合が予定されており、国内景気の鈍化を材料にマーケットでは政策金利が1.50%から1.25%に引き下げられるとの予想が強まっています。一段安となるか、悪材料の出尽くしで基調反転となるか状況を見極めた上で取引したいところです。
本日の予想レンジ74.80~75.60


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