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ドル円は109円乗せに失敗

7月11日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
10日のドル円は節目109円の手前で失速し、108.98から108.34まで値を下げた。米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の議会証言の中で、米国の経済見通しを巡る不透明感が増しているとしFRBは必要に応じ行動すると言及。今月末に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測がより強まったことがドル売りにつながった。チャートを見ると、実線は4月25日からの下落に対するフィボナッチ係数3分の1戻し(108.91)を達成後、そこから再び押しが入る形。ほぼ同位置にある日足均衡表の雲の下限(109.03)を抜けられずに反落しており、今後、ドル円の上値の重さが長期化する可能性が示されています。下値を日足均衡表の転換線(108.25)に支えられていますが、ここを割り込んだ場合は20日移動平均線(107.93)、7月3日安値(107.53)が下値押しのポイントになると考えます。
本日の予想レンジ108.20~108.80

<ユーロ円>
10日のユーロ円は行って来い。一時122.31まで上昇したものの、その後はドル円の下落につられる形で値を下げ、寄り付きとほぼ同じ121.93まで押し戻されて取引を終えた。この日の値幅は38銭。チャートを見ると、実線は20日移動平均線(122.02)を挟んだ動き。同水準には日足均衡表の雲の下限が控えており、目先の上値は抑えられやすい状況です。また、4月17日高値(126.80)と7月1日高値(123.34)を結んだ上値抵抗線(122円台半ば)もユーロの重しになると考えます。本日公表予定の欧州中銀(ECB)理事会議事録で域内景気の鈍化を理由に金融緩和について言及があった場合には121円台前半まで値を下げる可能性もあると考えます。
本日の予想レンジ121.60~122.30

<豪ドル円>
10日の豪ドル円は前日の下落に対する反発が入ったものの、動きは鈍く75円半ば付近でもみ合うこととなった。チャートを見ると、実線は4月17日高値(80.70)と7月1日高値(76.27)を結んだ下降トレンドラインおよび日足均衡表の雲の下限に上値を抑えられています。下値については、20日移動平均線(75.22)や7月3日安値(75.12)がサポートになっていますがこの水準を割り込むと74円台半ばまで下値余地が広がることになります。
本日の予想レンジ75.10~75.50


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