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トランプ発言で一転してリスクオン

8月14日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
13日のドル円は節目105円割れに抵抗を示し、106.97と6日以来の高値まで切り返した。東京時間では105円台でもみあいが続いたが、海外時間に入りトランプ米大統領が9月1日に予定していた中国製品に対する追加関税の一部について発動延期を表明したことで、マーケットはリスクオンに急転換し円安が進むこととなった。ただ、米中貿易摩擦の根本解決には程遠いとの見方は強く、このまま相場反転とは言い難い状況のようです。チャートを見ると、実線は8月1日高値(109.31)からの急落に対するフィボナッチ係数3分の1戻し(106.68)を回復。目先は前日高値(106.97)、20日移動平均線(107.18)までの戻りが目標となります。さて本日ですが、発表が予定されている中国7月小売売上高や中国7月鉱工業生産は悪化が予想されており、ドル円の戻りに水を浴びせることになるかもしれません。
本日の予想レンジ106.00~107.20

<ユーロ円>
13日のユーロ円は約2年4ヵ月ぶりの安値水準となる117円台半ばから切り返し、1週間ぶりに119.58まで値を戻すこととなった。ただ、チャートを見ると、下降する20日移動平均線(119.57)や日足均衡表の基準線(119.59)が上値抵抗になっており、一段の上昇には疑念が残ります。ファンダメンタルズで見ても、先週末にイタリア連立政権を担う極右「同盟」がコンテ内閣に対する不信任案を提出した一方で、早期選挙見通しを巡っては他の政党が反発するなど政治状況の混迷が続いており、本日予定されている独4-6月国内総生産(GDP)速報値は鈍化予想が示されるなど、ユーロの上値は抑えられやすいと考えます。
本日の予想レンジ118.50~119.50

<豪ドル円>
13日の豪ドル円は他のクロス円と同様にトランプ米大統領の発言を受けて、安値圏から2円近く円安に振れ、8月2日以来となる72.92まで値を戻した。7月22日高値(76.15)からの下落に対する3分の1戻し(72.79)を達成し、次の展開を探る状況と言えます。米中貿易摩擦の余波を受けたオーストラリア経済の停滞観測は根強く、オーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利の引き下げについて言及している中、豪ドルの買い戻しは限定される可能性が高いと考えます。目先は72円台前半での値固めを試す展開が予想されます。15日の豪7月雇用統計次第では再び71円割れの可能性もあるため注意が必要です。
本日の予想レンジ71.80~72.60


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