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リスクオフの動き再び

8月15日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
14日のドル円は13日の上昇分の過半を失い、再び105円台後半まで押し戻された。この日発表された中国7月鉱工業生産が17年ぶりの低い伸び率にとどまったことに加え、欧州経済の3分の1を担うドイツの4-6月国内総生産(GDP)速報値も前期比-0.1%と景気後退を示す内容が影響した。米国を中心とした各国との貿易摩擦が世界の経済成長を停滞させる要因となっていることが示された。チャートを見ると、実線は節目107円を抜けられず反落。下降する日足均衡表の転換線(106.06)を挟んだ動き。上値は前日高値(106.75)や8月1日高値(109.31)からの急落に対するフィボナッチ係数3分の1戻し(106.68)に抑えられ、下値は節目105円に支えられることが予想されます。本日予定されている米7月小売売上高を含む複数の米経済指標の多くは鈍化が予想されており、海外時間にドル円が一段安となる懸念があるため注意が必要です。
本日の予想レンジ105.00~106.70

<ユーロ円>
14日のユーロ円は前日の上昇分を丸ごと失い、119.28から117.77まで下落、再び約2年4ヵ月ぶりの安値水準まで値を落とすこととなった。チャートを見ると、下降する20日移動平均線(119.38)や日足均衡表の基準線(119.51)の上抜けに失敗する形となっており、下降トレンドが継続していることが示された。目先は118円を挟んで、下値は8月12日安値(117.51)、上値は日足均衡表の転換線(118.69)の間での値動きが予想されます。先週末に提出されたイタリア連立政権を担う極右「同盟」のコンテ内閣に対する不信任案はひとまず否決されたものの、依然としてイタリアの政治混迷は続いており、ユーロは上値の重い展開が予想されます。
本日の予想レンジ117.50~118.70

<豪ドル円>
14日の豪ドル円は寄り付きの72.56がこの日の高値となり、その後は前日の上昇幅をほぼ失う71.24まで下落した。71円割れの可能性が高まっており、同水準を割り込むと8月6日安値(70.73)まで下値余地が広がることになります。米中貿易摩擦の余波を受けたオーストラリア経済の停滞観測は根強く、オーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利の引き下げについて言及している中、本日の豪7月雇用統計次第では再び71円割れの可能性もあるため注意が必要です。
本日の予想レンジ71.00~72.40


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