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不安定な値動き続く

8月16日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
15日のドル円はお盆期間中で薄商いの中、神経質な動きを見せた。東京時間は節目106円を挟んでもみあいが続いたが、欧州勢の取引参加とともに一時106.77まで急騰。しかし、中国が米国の追加関税に対する報復措置を取ると表明したことで105.69まで急落。その後発表された複数の米経済指標の改善を受けてドル円は106円台を回復して取引を終えた。チャートを見ると、実線は下降する日足均衡表の転換線(106.01)を挟んだ動き。引き続き、上値は前日高値(106.77)や8月1日高値(109.31)からの急落に対するフィボナッチ係数3分の1戻し(106.68)に抑えられ、下値は105円台半ば水準で支えられる展開です。来週はお盆休み明けの国内勢が取引に戻ってくるため、週明けの価格変動やギャップ(窓)に注意したいところです。
本日の予想レンジ105.50~106.70

<ユーロ円>
15日のユーロ円は約2年4ヵ月ぶりの安値水準となる117円台後半で推移。この日、欧州中銀(ECB)理事会メンバーのフィンランド中銀レーン総裁の発言を材料に、ユーロは主要通貨に対し売られる展開となった。同氏は9月のECB理事会で大幅な緩和策を提示するとの見解を表明、ECBの利下げ観測が強まることとなった。チャートを見ると、実線は下降する20日移動平均線(119.26)や日足均衡表の基準線(119.47)の上抜けに失敗し下降トレンドが継続していることが示されています。目先は118円を挟んで、下値は8月12日安値(117.51)、上値は日足均衡表の転換線(118.54)の間での値動きが予想されます。
本日の予想レンジ117.50~118.70

<豪ドル円>
15日の豪ドル円は寄り付きの71.31がこの日の安値となり、この日発表された豪7月雇用統計の結果を受けて一時72.49まで上昇。しかし、中国が米国の追加関税に対する報復措置を取るとの表明を受け、再び72円を割り込んで取引を終えた。豪7月失業率は5.2%で前月と変わらず、新規雇用者数は+4.11万人と事前予想の1.40万人を上回った。チャートを見ると、実線は日足均衡表の転換線(71.82)を挟んで推移。底を打ったというよりは、下降トレンドが続く中での踊り場的な値動きであるため、値ごろ感による買いには警戒が必要だと考えます。
本日の予想レンジ71.20~72.40


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