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ユーロ売り加速

9月4日

国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
高野 貴義

<ドル円>
3日のドル円は106円台を維持できず。ユーロやポンドが主要通貨に対し大幅下落したことに加え、この日発表された米8月ISM製造業景況指数の悪化により、一時、8月28日以来となる105.73まで値を下げることとなった。同指数は49.1と前回の51.2から低下し、2016年8月以来初めて好不況の分かれ目となる50を下回った。チャートを見ると、実線は20日移動平均線(106.14)を挟み、下は日足均衡表の基準線(105.76)、上は8月30日高値(106.67)のレンジで推移。トレンドは下向きですが、先週に104円台まで値を下げた後ということもあり一段安の可能性は低く、106円を挟んだもみ合いが続く可能性が高いと考えます。ただ、最近は要人発言でマーケットが振り回される展開が続いており、テクニカル分析が効きづらい状況です。突発的な値動きで思わぬ損をしないようポジション管理に注意が必要です。本日深夜に公表予定の米地区連銀経済報告(ベージュブック)の結果にも注目です。
本日の予想レンジ105.70~106.60

<ユーロ円>
3日のユーロ円は2017年4月以来となる115.86まで下落。域内景気の鈍化を受け、9月12日に予定されている欧州中銀(ECB)定例理事会において、従来の予想よりも大幅な利下げが決定されるとの観測がユーロ売りにつながった。先週発表された独4-6月国内総生産(GDP)の悪化に加え、2日に発表された独8月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が8カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回るなど、欧州経済の3分の1を占めるドイツの景気後退が嫌気される格好となった。チャートを見ると、実線は節目116円を割り込む展開。急落に対する自立反発が入る可能性はあるものの、戻ったところは売りが入りやすいと考えます。戻りのポイントは9月2日高値(116.77)や日足均衡表の転換線(117.26)と考えます。
本日の予想レンジ115.50~116.50

<豪ドル円>
3日の豪ドル円は行って来い。この日開催されたオーストラリア準備銀行(RBA)理事会では政策金利は1.00%で据え置かれたものの、将来的な利下げについて含みをもたせる声明が出たことで、豪ドルは一時71.08まで下落した。その後、買い戻しが進み71.71まで回復した取引を終えた。チャートを見ると、20日移動平均線(71.76)が上値抵抗になる一方で、下値については日足均衡表の転換線(71.00)がサポートになっており、上下どちらかに抜けるのを待つ展開です。本日予定されている豪 4-6月国内総生産(GDP)や中国8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)の結果を見極めたいところです。
本日の予想レンジ71.10~72.00


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