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背景

ついに、複数年にわたる米国大統領選の季節のラストスパートに入っており、最近の全ての他の事と同様に、今月の雇用統計は主として政治的なレンズを通して見られることになる。学術的な研究では、経済の状況は投票の意志への大きな影響を持つ可能性があると幾度となる示してきており、投票前に(あるとしても!)経済刺激追加対策が消費者の財布に大きな影響を与える可能性がなく、大統領選挙前最後の雇用統計はおそらく、11月3日へ向かう唯一の最も重要な経済リリースとなる。

こうなると、エコノミストは、今月の雇用統計(NFP)レポートはおよそ90万件の新規雇用となり、それは、4月の壊滅的な-2,100万件の数値依頼初めて100万件の雇用数となると予想している。一方、ウォール街のコンセンサスの予想は、平均時給が前月比で0.5%増となり、質量率は8.2%に下げるとなっている。


出典: GAIN Capital


雇用統計(NFP)の予想

定期購読者はご存じの通り、毎月の雇用統計レポートを予測する上で役立つよう見るべき歴史的に4つの信頼できる主要経済指標があるが、カレンダーの思いがけない出来事があったため、ISM非製造業PMIレポートは、月曜日までリリースされない。それで、次の経済指標に注目せざるをえない:

• ISM製造業PMIの雇用コンポーネントは先月の46.4の数値から3ポイントの改善となり、49.6に上昇した。
• ADP雇用レポートは、先月の上向きの改定値48.1万件を上回り74.9万件改善を出し、エコノミストが予想していた65.0万件を上回った。
• 新規失業保険申請件数の4週平均は、先月の99.2万件の数値から86.7万件に下げ、新規失業者のアメリカ人が少なくなったことを示している。

この数か月間、何度となく注目してきた通り、トレーダーは、新型コロナの感染拡大の結果として本当に前例の無い経済的混乱を考えると、前向きの経済見通しを大きく割り引いて受け止めるべきだ。そうは言っても、データや当社内のモデルを考察すると、主要経済指標は、現在の各種情勢を考えるとこれまで以上大きな不確実性があるものの、ヘッドラインの雇用数の増加が”わずか”60万~80万件増加の可能性であり、潜在的に予想よりも悪化した数値を示している。

それにも関わらず、このレポートにおける前月比の変動は悪名高いほど予測が難しい。そのため、当社はいずれの予測にもそれほど大きな重点を置くことはない。いつものように、注意して見てきた平均時給の数字を含め、このリリースの他の側面は、ヘッドラインの数字自体と同様に重要となる可能性が高い。

想定される市場の反応

以下の米ドルに対する潜在的バイアスに併せ、時給と雇用増のシナリオをご覧ください:

    収入 前月比0.4%未満
  収入 前月比-0.4%~0.6%
   収入 前月比0.6%以上 
 雇用数80万件未満
  弱気の米ドル
  若干弱気米ドル
   中立の米ドル
 80万件~100万件の雇用
  若干弱気の米ドル
  中立の米ドル    若干強気の米ドル
 雇用数100万件以上
  中立の米ドル
  若干強気の米ドル    強気の米ドル

外国為替市場のことになると、重要な通貨は未だに米ドルである。米ドルは、夏の大きな熱気の後のこの数か月にわたり、対主要通貨で一般的に安定してきており、今月の雇用統計レポートと大統領選挙キャンペーンが終盤となり、翌月ぐらいまでは、今年の残りの「基調を定める」重要なものとなるだろう。

今月のレポートについては、予想以上に強い雇用増や時給増となれば、読者はEUR/USDでの売りの機会を検討したいと思うかも知れない。同通貨ペアは、先月のロールオーバーの後の1.1750の前の支持線が抵抗線に変わったところに遡って戻ってきている。一方、その下落トレンドの50日EMAの上にブレイクすることができないUSD/JPYについては、予想よりも弱い雇用統計の数値となると、同通貨ペアの一般的な下落トレンドに再開のきっかけとなりえる。