
EUR/USDの話題:
- ユーロ/米ドルペアでは再び米ドルが強さを見せ、1.1000ドルの水準を割り込むまで下落。
- 米ドルに関してはDXYの日足チャートで陽線包み足が見られ、サポートラインに対する力強い反応を示しており、金曜に扱った長期的な二重底形成の可能性を依然として維持している。
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ユーロ/米ドルは、火曜日の取引では1.1000ドルを超えて再度上値を試した後、大幅な下落を見せた。このペアは2週間前につけた年初来の高値である1.1076ドルに急速に近づいたものの9ピップス届かず、その後は揺り戻しで100ピップス強下落して、サポートラインである1.0966ドルに入った。
現時点ではユーロ/米ドルは日足で包み足を記録しており、前日の高値と安値の両方を完全に上回っている。これは陰線包み足とはやや異なるものの色彩が似ており、同様にしばしば勢いを継続させる目的でのアプローチを受ける。現在のユーロ/米ドルの状況では、先週サポートラインとして機能していたフィボナッチレベルにあたる1.0943ドル付近で、より深いサポートラインが現れる可能性がある。
ユーロ/米ドル 日足チャート
チャート作成:James Stanley 、Tradingviewでのユーロ/米ドル
ユーロ/米ドルの上昇ウェッジ
ユーロ/米ドルは3月中旬、フィボナッチレベルである1.0516ドルのすぐ上で、ここ3カ月での安値をつけた。その後は急速な値上がりを見せたものの、1.1000ドル周辺のより長期的なレジスタンスゾーンが視野に入ってきたここ2週間で動きが鈍りはじめていた。これにより上昇ウェッジパターンが形成されることになったが、このパターンはしばしば弱気な反転を狙ったアプローチを受けることが多い。これでユーロ/米ドルの反転の可能性がさらに高まるかもしれないが、やはり1.0943ドルと1.0909ドルの水準に近いサポート構造の重要性が目立つ。
ユーロ/米ドル 8時間足価格チャート
チャート作成:James Stanley 、Tradingviewでのユーロ/米ドル
より短期的なユーロ/米ドルの見通し
ユーロ/米ドルの安値は、現時点では月曜日の安値である1.0966ドル付近を維持しており、これにより1.1000ドル周辺が短期的なレジスタンスゾーンとなる可能性が高くなっている。その上ではフィボナッチレベルにあたる1.1033ドルと1.1076ドルもレジスタンスラインとして機能する可能性があり、後者は現在のところこの通貨ペアの年初来の高値にあたる。
ユーロ/米ドルのサポート面としてはフィボナッチレベルである1.0943ドルが近く、その後は年初来の高値からの揺り戻し後に出現した過去のスイングローにあたる1.0909ドルが視野に入ってくる。サポートが急速に現れるようであれば、1.0943ドルと1.0966ドルが弱気相場継続シナリオに向けた短期的なレジスタンスラインとして復活し、1.0831ドルのスイングロー付近がフォロースルーでのサポートラインになる可能性がある。
ユーロ/米ドル2時間足価格チャート
チャート作成:James Stanley 、Tradingviewでのユーロ/米ドル
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