FX Morning 11/02/2022

Article By 

【前日の為替概況】ドル円146.99円から148円台へ上昇、米10年債利回りが4.07%台まで上昇

1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は148.27円と前営業日NY終値(148.71円)と比べて44銭程度のドル安水準だった。この日発表された10月米ISM製造業景気指数や9月米JOLT求人件数などの指標が軒並み予想より強い結果となり、アジア時間から低下していた米長期金利が一転上昇すると、全般にドルの買い戻しが進んだ。米10年債利回りが3.91%台から4.07%台まで急激に上昇するなか、146.99円の安値から148円台まで反発した。

1時過ぎには米大統領経済諮問委員会(CEA)メンバーが「大統領は米連邦準備理事会(FRB)の政策転換を支持した」と発言したことで147.73円付近まで一時弱含む場面も見られたが、すぐに買い戻しが入り、148.35円付近まで再び下値を切り上げた。

ユーロドルは小幅続落。終値は0.9877ドルと前営業日NY終値(0.9882ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。22時過ぎに0.9953ドルまで上昇したが、その後はドル買い戻しの流れに沿って一転売りが優勢に。CEAメンバーの発言を受けて一時的に買い戻しが入る場面もあったものの、戻りの鈍さを確認すると0.9853ドルの安値まで売りに押された。

ユーロ円は下落。終値は146.41円と前営業日NY終値(146.97円)と比べて56銭程度のユーロ安水準だった。ドル絡みの取引が中心となったことから146円台前半を中心としたレンジ内で上下し、方向感は定まらなかった。

 

【本日の東京為替見通し】ドル円、明朝のFOMC声明待ちで動きづらい展開

本日の東京外国為替市場のドル円は、明朝3時の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明でのタカ派観測から底堅い展開が予想されるものの、引き続き本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入には要警戒か。

8時50分に発表される10月マネタリーベースでは、9月に続いて前年比マイナスなのか否かに要注目か。9月のマネタリーベースの平均残高は前年比3.3%減の634兆1934億円となり、前年比でマイナスとなるのは2012年4月以来だった。日銀はマネタリーベースについて、コア消費者物価指数の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継続する「オーバーシュート型コミットメント」を掲げている。マネタリーベースが9月に続いて10月も前年比マイナスだった場合、日銀の「ステルス・テーパリング」が始まっている可能性が高まることになる。すなわち、財務省のステルス円買い介入による円資金引き揚げと、日本銀行のステルス・テーパリングによる円資金供給減額により、本邦通貨当局の円安抑制措置が整合的となる。

ジョージ・ソロス氏は、日本銀行と米連邦準備理事会(FRB)のマネタリーベース比率がドル円相場の動向を示すとした「ソロス・チャート」を駆使していた。

FRBは、3月に利上げを開始し、量的金融緩和を終了したことで、4月のマネタリーベースが減少に転じ、ドル高要因となった。日銀のマネタリーベースは8月まで増加傾向にあり、円安要因となっていたが、9月から減少に転じている。

明朝発表されるFOMC声明では、0.75%の追加利上げが決定されることは織り込み済みだが、注目ポイントは、12月FOMCでの利上げ幅の協議内容となる。

米ウォールストリート・ジャーナルのFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者の記事は、以下の通りとなる。

・10月21日「11月のFOMCでは0.75%の利上げを決め、12月に0.50%に利上げペースを落とすかどうかを議論する公算が大きい。一部の当局者は過度な景気悪化を警戒し、利上げ減速や来年早々の利上げ停止を求めている」

・10月30日「FRBのターミナルレート(利上げの最終地点)が想定よりも高くなる可能性」

・10月31日「利上げペースを減速しつつ、ターミナルレートが想定よりも高くなることは可能。利上げペース減速はターミナルレートの低下を意味しない」

すなわち、12月のFOMCでは0.75%ではなく0.50%の利上げとなり、その後も0.25-50%と利上げペースを減速させるものの、ターミナルレートは5%前後まで高める、というものかもしれない。

また、昨日は、米大統領経済諮問委員会(CEA)メンバーが「大統領はFRBの政策転換を支持した」と発言しており、続報にも警戒しておきたい。

 

【本日の重要指標】

<国内>

08:5092122日分の日銀金融政策決定会合議事要旨

08:5010月マネタリーベース

 

<海外>

07:30 ◎ マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁、議会証言

09:309月豪住宅建設許可件数(予想:前月比▲7.0%)

16:009月独貿易収支(予想:7億ユーロの黒字)

17:5010月仏製造業PMI改定値(予想:47.4

17:5510月独製造業PMI改定値(予想:45.7

17:5510月独雇用統計(予想:失業率5.5%/失業者数変化1.50万人)

18:00 ◎ マクルーフ・アイルランド中銀総裁、講演

18:0010月ユーロ圏製造業PMI改定値(予想:46.6

20:00MBA住宅ローン申請指数

21:1510ADP全米雇用報告(予想:19.5万人)

23:00 ◎ ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演

23:30EIA週間在庫統計

301:009月ロシア失業率(予想:3.9%)

303:00 ◎ ナーゲル独連銀総裁、講演

303:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表(予想:3.754.00%に引き上げ)

303:30 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

○英中銀金融政策委員会(MPC

○ブラジル(万聖節)、メキシコ(死者の日)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。


 

【前日までの要人発言】

1日09:39 鈴木財務相

「為替介入、一定の効果ある」

「投機による過度な変動は容認できない」

「過度な変動には適切な対応を取りたい」

「為替介入について、実施直後に公表することもあれば、しないこともある」

1日13:51

「いまの場においては急激な円安進行は望ましくない」

「物価高騰に占める円安の影響は、春先は3分の1だったが今は半分」

 

1日10:50 黒田日銀総裁

「金融緩和で下支えする必要」

「足もとの物価高の主因は輸入物価の上昇」

「政府との政策は相互補完的、連携密にすることは当然」

 

1日14:04 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁

「金利はまだ目標値まで到達していない」

「ユーロ圏のインフレは高すぎる」

 

2日01:09 英首相報道官

「公務員を削減する必要がある」

「雇用削減について具体的な数字を出すつもりはない」

※時間は日本時間

 

日足一目均衡表分析

FX Morning 02 11 2022 7

<ドル円=10/31高値を抵抗に戻り売りスタンス

陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線をり、雲ので引けていることで、三役好転の強い買いシグナルが点灯中。しかし、2手連続陽線で上昇後、孕み線で反落して転換線を下回って引けており、続落の可能性が示唆されている。

本日は、転換線148.53円を念頭に置き、10月31日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2          149.71(10/24高値)

レジスタンス1          148.85(10/31高値)

前日終値                148.27

サポート1               147.74(日足一目均衡表・基準線)

サポート2               145.99(10/28安値)

 

<ユーロドル=雲の上限を抵抗に戻り売りスタンス

陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線をり、雲の中で引けているものの、買いシグナルが優勢な展開。しかし、2手連続陰線で下落して転換線を回って引けており、続落の可能性が示唆されている。

本日は、雲の上限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1          0.9952(日足一目均衡表・雲の上限

前日終値                0.9877

サポート1               0.9815(日足一目均衡表・基準線)

 

ポンド円11/1安値を支持に押し目買いスタンス

陰線引け。一目・転換線基準線を上回り、遅行スパンは実線を雲の上で引けていることで、三役好転の強い買いシグナルが点灯中。2手連続陰線で下落したものの、転換線を上回って引けており反発の可能性が示唆されている。

本日は、11月1日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1          170.96(11/1高値

前日終値                170.23

サポート1               169.49(11/1安値

 

NZドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス

陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることで、三役好転の強い買いシグナルが点灯中。3手連続陽線で上昇して転換線を上回って引けていることで続伸の可能性が示唆されている。

本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1          87.89(9/14高値

前日終値                86.60

サポート1               85.45(日足一目均衡表・転換線)