
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は続伸/きょうの香港市場は米利上げ縮小観測受けて堅調な展開か、中国のコロナ規制緩和にも期待
【前日の振り返り】
30日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比2.16%高の18597.23ポイントだった。中国企業指数は2.21%高の6374.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で2220億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日終値を挟んだもみ合いで始まった後、中盤まではおおむね小高く推移。終盤に上げ幅を広げ、終値ベースで9月20日以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。中国本土での新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数が28日以降に減少に転じた上、当局が産業政策や規制緩和で景気の下支えを図るとの思惑買いが前日に続いて相場を押し上げたもよう。寄り付き後に中国国家統計局が発表した11月の製造業PMIは前月比で低下して景況感の分かれ目である50を2カ月連続で割り込んだものの、相場への影響は限られた。
【きょうの見通し】
1日の香港市場は堅調か。米利上げ縮小観測が好感されそうだ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で、早ければ12月にも利上げペースを緩める可能性に言及した。利上げ減速期待から米長期金利が一時3.6%台前半と前日終値(3.74%)から低下した。米長期金利の低下を好感して香港市場ではハイテク株やグロース株など高PER株が買われそうだ。
中国政府が新型コロナウイルスの感染を防ぐ行動制限などを緩和し、景気下支え策を打ち出すとの思惑買いも続く可能性がある。11月30日に広東省広州市など、全国複数の地域で地方政府が行動制限などを緩和する措置を発表しており、規制緩和の動きがさらに拡大することへの期待が広がっている。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は小幅続伸、方向感乏しい展開 自動車株が高い
【前日の振り返り】
30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続伸。終値は前日比0.05%高の3151.34ポイントだった。深セン成分指数は0.18%高の11108.50ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9316億5400万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。前日に2%超上昇し、終値ベースで2カ月半ぶり高値を更新した後とあって、利益確定売りが重荷となった。寄り付きとほぼ同時に発表された11月の中国製造業PMIは48.0となり、前月の49.2から低下し、予想の49.0を下回ったことから、景況感の悪化も意識された。半面、当局による新型コロナウイルスの防疫規制の緩和や景気支援策への期待が根強く、買いを支えた。
セクター別では、自動車、ガス、バッテリー素材が全面高。自動車部品、採掘も買われた。半面、内装・建材、工事コンサルティング、バイオ製品が下げた。
A株市場では、自動車関連の浙江世宝(002703)と重慶長安汽車(000625)がストップ高を付けたほか、広州汽車集団(601238/02238)、鄭州宇通客車(600066)、江鈴汽車(000550)、BYD(002594)がそろって高い。通信キャリアの中国聯合網絡通信(600050)、旅行代理店の中青旅控股(600138)、航空会社の中国東方航空(600115)、春秋航空(601021)も買われた。半面、前日に高かった不動産株の保利発展控股集団(600048)、招商局蛇口工業区控股(001979)、華夏幸福基業(600340)や、銀行株の中信銀行(601998)、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(002508)が反落した。
上海B株指数は0.62%安の289.82ポイント、深センB株指数は0.66%高の1145.64ポイントだった。
【上海総合指数】
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