
香港ーハンセン指数は大幅反発/きょうの香港市場は米株式相場の反発と米ドル安を好感して買い先行か
本土ー上海総合指数は大幅反発、2週間ぶり高値 景気テコ入れ策への期待高まる
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は大幅反発/きょうの香港市場は米株式相場の反発と米ドル安を好感して買い先行か
【前日の振り返り】
4日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比5.36%高の16161.14ポイントだった。中国企業指数は6.03%高の5482.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1886億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤に心理的節目の16000ポイントを上抜けた。後場に入った直後には上昇率が前日比7.65%に達し、ほぼ全面高の展開。その後はじりじりと上げ幅が縮小したものの、終値は10月21日以来2週間ぶりの高値となった。米公開会社会計監督委員会(PCAOB)が中国企業の監査状況の検査を予定より早く終え、検査担当者は週末にも香港を離れると伝わり、米国上場の中国企業が上場廃止を回避できるとの観測が浮上した。前日は米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化に対する警戒から3%超下げただけに、値ごろ感に注目した買いが幅広いセクターに広がった。
【きょうの見通し】
週明け7日の香港市場は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行か。エバンス米シカゴ連銀総裁が将来の利上げ停止に言及したことで、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めに対する警戒感が和らぐだろう。米ドル安が進んだことも買い材料。
もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。ハンセン指数は前週末に大幅反発して心理的節目の16000ポイントを回復しただけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。8日に米中間選挙、10日に10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、次第に模様眺め気分が強まると予想する。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は大幅反発、2週間ぶり高値 景気テコ入れ策への期待高まる
【前日の振り返り】
4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反発。終値は前日比2.43%高の3070.80ポイントだった。深セン成分指数は3.2%高の11187.43ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆806億7700万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に切り返した。心理的節目の3000ポイントを回復すると、前場はほぼ一本調子で上げ幅を広げた。中国の劉鶴副首相が4日付『人民日報』に寄稿し、経済の過度な変動を避け、マクロ経済の安定と持続的な成長を維持することの重要性などを強調した。これを受けて中国当局の景気テコ入れ策への期待が高まり、買いを誘った。米PCAOBによる中国企業の監査状況の第1弾検査が前倒しで完了し、中国企業の米上場廃止の回避に向けて米中の協力に進展があったとの報道を受けて香港市場が急伸したことや、オフショア為替市場で人民元相場が急速な元高・ドル安に振れたことも地合いの改善につながった。後場はおおむね3070ポイント付近でもみ合ったが、終値ベースでおよそ2週間ぶり高値を更新した。
A株市場では、百貨店チェーンの王府井集団(600859)、環境関連の東江環保(002672)、シリコンウエハーメーカーのTCL中環新能源科技(002129)がストップ高。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888)、ビールメーカーの北京燕京ビール(000729)、生保大手の中国人寿保険(601628)、航空会社の中国国際航空(601111)も大幅高。半面、週前半に急伸した中国聯合網絡通信(600050)は利益確定売りが続いたほか、医薬株の江蘇恒瑞医薬(600276)、東阿阿膠(000423)が軟調だった。
上海B株指数は1.97%高の290.40ポイント、深センB株指数は2.23%高の1102.18ポイントだった。
【上海総合指数】
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