
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は3日ぶり大幅反発/きょうの香港市場は上値重い展開か、米11月PPI発表前に買い手控え
【前日の振り返り】
8日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反発。終値は前日比3.38%高の19450.23ポイントだった。中国企業指数は3.63%高の6666.77ポイント。メインボードの売買代金は概算で1606億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の19000ポイントに乗せると、じりじりと上げ幅を拡大した。中国当局が前日に発表した新型コロナウイルスの防疫措置を緩和する10項目の追加措置に基づき、同日夜から上海市や北京市などの地方政府による具体的な実行策の発表が相次いでおり、全国的に規制緩和が進むことで経済活動が正常化に向かうとの見方から買いが加速した。中国コロナ対策統括機関は前日に続き、この日も現地時間午後3時に記者会見を開くと発表したことを受け、追加の規制緩和に対する期待もあった。もっとも、この日の記者会見で注目されていた出入国の規制見直しなどに関する言及はなかった。
【きょうの見通し】
9日の香港市場は上値の重い展開か。香港時間きょう夜に11月の米生産者物価指数(PPI)が発表されるのを前に、米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースを見極めたい投資家は積極的な買いを手控えると予想する。13-14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見姿勢が広がりそうだ。
一方、中国で新型コロナウイルス対策のPCR検査や強制隔離の義務付けを緩和する動きが相次いでおり、経済活動の正常化に対する期待が引き続き相場の支えとなるだろう。前日の米株高も支援材料となる。なお、中国国家統計局がきょう午前に11月の物価統計を発表する。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は小幅続落、防疫規制緩和期待広がるも利益確定売りが重し
【前日の振り返り】
8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前日比0.07%安の3197.35ポイントだった。深セン成分指数は0.25%安の11389.79ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8698億6800万元だった。
上海総合指数は方向感を欠く値動きとなった。中国の新型コロナウイルス対策を統括する国務院のコロナ対策統括機関が現地時間午後3時から記者会見を行うと発表したことを受け、一段の規制緩和期待から指数は心理的節目の3200ポイントを回復したが、勢いは続かなかった。足元の相場上昇を受けて利益確定の売りが広がり、指数は結局、節目の3200ポイントを下回ってこの日の取引を終えた。
セクター別では、半導体やソフトウエア開発、コンピューター設備などが売られた半面、銀行が全面高。物流や不動産サービスも買われた。
A株市場では、新希望六和(000876)や牧原食品(002714)が売られたほか、江蘇恒瑞医薬(600276)や華域汽車系統(600741)などの下落も目立った。半面、防疫規制緩和への期待から王府井集団(600859)や中青旅控股(600138)、万達電影(002739)、中国国際航空(601111)、上海国際機場(600009)などが買われた。
上海B株指数は0.23%安の290.15ポイント、深センB株指数は0.81%安の1153.62ポイント。
【上海総合指数】
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