
香港 - ハンセン指数は3日続落/きょうの香港市場は米FRBが利上げを緩めるとの期待で反発か
本土 - 上海総合指数は3日続落、コロナ感染拡大を嫌気 歌爾は連日でストップ安
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は3日続落/きょうの香港市場は米FRBが利上げを緩めるとの期待で反発か
【前日の振り返り】
10日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.70%安の16081.04ポイントだった。中国企業指数は2.13%安の5417.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で921億HKドル。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ、終始マイナス圏で推移した。米中間選挙で野党共和党が予想されたほど優勢ではなく、上下両院で共和党が勝利すれば株高につながるとの期待が後退した。米金融政策の手掛かりとなる米CPIの発表を控え、香港市場でも投資家はリスクを取りにくかった。米PCAOBによる中国企業監査状況の検査を巡って、先週は香港で実施している第1弾の検査を前倒して完了したと伝えられたが、PCAOB関係者が「検査担当者が香港に滞在していなくても検査は継続中」とコメントしたことも投資家心理を悪化させた。
【きょうの見通し】
11日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで反発か。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの見方から買いが入りそうだ。米10月CPIが予想を下回る伸びとなったことで、FRBが12月の米FOMCで利上げ幅をこれまでの0.75%から0.5%へ縮小するとの期待が高まっている。10日の米債券市場で米長期金利が急低下し、外国為替市場で米ドルが急落したことも買い材料になると予想する。
一方、中国本土で新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、「ゼロコロナ」政策の下で経済活動が滞るとの懸念は根強い。半面、習近平国家主席とバイデン米大統領が14日にインドネシアのバリ島で会談することが決まり、両国関係の対立が和らぐとの期待が広がれば、地合いの改善につながりそうだ。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日続落、コロナ感染拡大を嫌気 歌爾は連日でストップ安
【前日の振り返り】
10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.39%安の3036.13ポイントだった。深セン成分指数は1.33%安の10908.55ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8428億2200万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日終値付近まで戻す場面も見られたが、戻りの勢いは限定的だった。9日に中国本土で新たに9005人の新型コロナウイルスへの感染が確認されており、防疫対策の強化で景気減速への警戒感が強まった。また、前日の米株安が嫌気されたほか、米消費者物価指数の発表を控え、米国の金融政策を見極めようと様子見ムードも広がった。セクター別では、太陽光発電設備やバッテリー素材、電子化学品、造船などがほぼ全面安となった半面、観光・ホテル、ゲーム、小売りなどが買われた。
A株市場では、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(002241)が連日でストップ安。8日大引け後に海外の大口取引先からの通知を受け、1種類のスマート音響機器の生産を一時停止すると発表していた。北方華創科技集団(002371)や華潤三九医薬(000999)、BYD(002594)、隆基緑能科技(601012)などの下落も目立った。半面、北京燕京ビール(000729)や仏山市海天調味食品(603288)、内蒙古伊利実業集団(600887)が高かった。
上海B株指数は0.42%安の289.53ポイント、深センB株指数は0.12%安の1115.60ポイント。
【上海総合指数】
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