
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は大幅続伸/きょうの香港市場は反落して始まるか、米金融引き締めの長期化を懸念
【前日の振り返り】
9日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比2.32%高の19900.87ポイントだった。中国企業指数は2.51%高の6834.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で1994億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高くスタート。序盤にいったん下げに転じたが、すぐに切り返して上げ幅を広げた。心理的節目の20000ポイントが上値抵抗線として意識され、終盤は伸び悩んだものの、終値で約3カ月ぶりの高値を付けた。足元でPCR検査や強制隔離の義務付けを緩和する動きが相次ぎ、経済活動の活性化の思惑買いが幅広いセクターで優勢。中国の新型コロナウイルス対策の統括機関が現地時間午後3時(日本時間午後4時)に記者会見を開くと伝わり、防疫措置の追加緩和への期待が強まったもよう。8日の米株高も買い安心感につながった。
【きょうの見通し】
12日の香港市場は、前週末の米株安の流れを引き継ぎ、反落して始まるか。米11月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識されるだろう。前週末のハンセン指数終値は約3カ月ぶりの高値だっただけに、利益確定売りが出やすい。米長期金利の上昇も相場の重荷になりそうだ。
ただ、中国が新型コロナ対策の防疫措置を引き続き緩和するとの期待が根強いなか、売り一巡後は下げ渋る展開がありそうだ。中国本土での新規感染者数は足元で減り続けている。あす発表の米11月消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、次第に様子見気分が広がる可能性もある。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日ぶり反発で3200ポイント回復、防疫規制の緩和期待広がる
【前日の振り返り】
9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.30%高の3206.95ポイントだった。深セン成分指数は0.98%高の11501.58ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆90億9600万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったが、後場はプラス圏で堅調に推移した。ここ最近の上昇を受けて利益確定の売りが広がったが、中国の新型コロナウイルス対策を統括する国務院聯防聯控機制が現地時間午後3時から記者会見を行うことを受け、一段の規制緩和を期待した買いが指数を押し上げた。指数は結局、終値で心理的節目の3200ポイントに乗せてこの日の取引を終えた。午前に発表された2022年11月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.6%上昇し、市場予想と一致した。生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)は同1.3%下落(市場予想は1.4%下落)。セクター別では、医療器械や酒造、非鉄金属などが買われた半面、物流や観光・ホテル、教育が売られた。
A株市場では、防疫対策の緩和や元旦・旧正月の到来で白酒の消費が持ち直すとの見方から貴州茅台酒(600519)や宜賓五糧液(000858)、瀘州老窖(000568)が大きく買われた。三一重工(600031)や万科企業(000002)、安徽コンチセメント(600585)の上昇も目立った。半面、華潤三九医薬(000999)や中青旅控股(600138)、永輝超市(601933)などが大きく下げた。
上海B株指数は0.49%高の291.57ポイント、深センB株指数は0.83%高の1163.25ポイント。
【上海総合指数】
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