香港 - ハンセン指数は4日ぶり反発/きょうの香港市場は買い先行も上値重いか
本土 - 上海総合指数は4日ぶり反発で約1カ月半ぶり高値、金融株・不動産株高い
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は4日ぶり反発/きょうの香港市場は買い先行も上値重いか
【前日の振り返り】
11日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに急反発。終値は前日比7.74%高の17325.66ポイントだった。中国企業指数は8.31%高の5867.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で1825億8000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の17000ポイントを上抜け、前場は同水準付近で推移。FRBが利上げを緩めるとの見方から前日の米株式相場が急伸した流れを引き継ぎ、全面高の展開となった。中国当局が11日、海外からの入境者や濃厚接触者などに義務付ける隔離期間を短縮するなど、新型コロナ防疫措置を一部緩和すると発表。売買代金が膨らむなかでハンセン指数は後場にじりじりと上げ幅を広げ、終値ベースで約1カ月ぶりの高値を付けた。
【きょうの見通し】
週明け14日の香港市場は買い先行か。中国政府が新型コロナウイルス対策の行動制限などを緩和したことや、中国当局が金融機関に対し不動産業向け融資の返済猶予などを指示したとの報道が投資家心理を支えそうだ。米ドル安も買い材料になるだろう。先行きの金利低下見通しを背景に、主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数が11日に1.77%安と前日の2.12%安に続いて下落した。
もっともハンセン指数は前週末に急反発し、終値ベースで10月7日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を付けただけに、いったん利益を確定する売りが入りやすい。中国本土相場が下落すれば、香港市場でも買い一巡後に上値が伸び悩む展開がありそうだ。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は4日ぶり反発で約1カ月半ぶり高値、金融株・不動産株高い
【前日の振り返り】
11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比1.69%高の3087.29ポイントだった。深セン成分指数は2.12%高の11139.77ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2231億2000万元だった。
上海総合指数は終日プラス圏で堅調に推移し、一時、心理的節目の3100ポイントに乗せる場面もあった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを緩めるとの見方から前日のNY市場が大幅上昇した流れを引き継いだほか、習近平国家主席とバイデン米大統領が14日にインドネシアのバリ島で会談することが決まり、両国関係の対立が和らぐとの期待も投資家心理を強気に傾けた。中国の国務院(内閣に相当)が隔離期間の短縮を含む新型コロナウイルス防疫措置の一部緩和を発表したことも好感された。指数は結局、9月27日以来、約1カ月半ぶり高値でこの日の取引を終えた。セクター別では、保険、銀行、証券など金融株が全面高となったほか、不動産サービス、不動産開発、内装、建材なども買われた。半面、航空・空港運営、医療器械、漢方薬などが売られた。
A株市場では、保利発展控股集団(600048)や万科企業(000002)がストップ高水準まで買われたほか、東方証券(600958)や招商銀行(600036)も大幅高。招金鉱業(01818)の株式20%の取得手続きが完了し、第2位株主になったと発表した紫金鉱業集団(601899)は8%超上昇。半面、上海国際機場(600009)や中国国際航空(601111)が下げた。2日連続でストップ安を付けていた歌爾(002241)は7%超下落した。
上海B株指数は0.66%高の291.43ポイント、深センB株指数は1.00%高の1126.71ポイント。
【上海総合指数】
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