
香港 - ハンセン指数は続伸/きょうの香港市場は堅調か、中国の主要経済指標に注目
本土 - 上海総合指数は反落、一時3100ポイント回復も後場にマイナス圏
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は続伸/きょうの香港市場は堅調か、中国の主要経済指標に注目
【前日の振り返り】
週明け14日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.70%高の17619.71ポイントだった。中国企業指数は1.92%高の5979.80ポイント。メインボードの売買代金は概算で2049億HKドルと2000億HKドルを超えた。
ハンセン指数は高くスタート。中国金融当局が不動産業市場の支援措置を公表し、不動産企業の巨額債務に対する警戒感が和らいだ。売買代金が膨らみ、朝方には小幅ながら心理的節目の18000ポイントを上回る場面があった。前週末の米市場で主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数が下落したことも買い安心感につながった。中国本土相場が下げて終えたこともあって、ハンセン指数は後場に上げ幅をやや縮小したものの、終値ベースでほぼ1カ月ぶりの高値を連日で更新した。
【きょうの見通し】
15日の香港市場は堅調か。米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席が14日にインドネシアで3時間にわたって会談を行ったことを受け、8月にペロシ米下院議長が台湾を訪問後に急激に悪化していた米中関係を巡り、緊張緩和への期待感が相場の支えとなりそうだ。米ホワイトハウスは会談後、ブリンケン米国務長官が中国を訪れることを明らかにしており、米中は今後、気候問題や経済問題などについて高官レベルの協議を再開させる計画。
ただ、ハンセン指数は前日に終値ベースで約1カ月ぶりの高値を連日で更新しており、利益確定の売りが相場の重しとなる可能性もある。一方、中国では日本時間午前11時に小売売上高や鉱工業生産など10月の主要経済指標が発表される予定で、内容によっては相場の波乱要因となりそうだ。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は反落、一時3100ポイント回復も後場にマイナス圏
【前日の振り返り】
週明け14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.13%安の3083.40ポイントだった。深セン成分指数は0.24%安の11113.46ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆672億9800万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3100ポイントに乗せて寄り付くと、序盤は上昇率を一時1%超に拡大した。中国政府が新型コロナウイルス対策の行動制限などを緩和したことや、不動産市場の安定成長に向けた金融面の支援措置16項目を発表したことが好感された。ただ、買い一巡後は伸び悩み、上値の重さが意識されると、後場中盤にマイナス圏に沈んだ。米中首脳会談を今夜、10月の主要経済指標の発表をあすに控え、足元の上昇を受けて利益をいったん確定する動きが強まった。
セクター別では、航空・空港運営、太陽光発電設備、バッテリー素材、貴金属が安い。半面、製薬、医薬品販売、医療機器、保険が上昇した。
A株市場では、航空大手の中国国際航空(601111)、中国東方航空(600115)、空港運営の上海国際機場(600009)がそろって安い。百貨店チェーンの王府井集団(600859)、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888)、ビールメーカーの北京燕京ビール(000729)も下げが目立った。半面、漢方薬関連の華潤三九医薬(000999)がストップ高となったほか、招商銀行(600036)、中国人寿保険(601628)、興業銀行(601166)、中国平安保険(601318)など金融株の一角や、厨房機器メーカーの杭州老板電器(002508)、家電大手の美的集団(000333)が買いを集めた。
上海B株指数は0.92%安の288.74ポイント、深センB株指数は0.13%安の1125.21ポイント。
【上海総合指数】
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