ハンセン指数は続伸、上海総合指数は小反発

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【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は続伸/きょうの香港市場は軟調か、米利上げの長期化見通しを嫌気

前日の振り返り】

14日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.39%高の19673.45ポイントだった。中国企業指数は0.71%高の6702.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で13636000HKドル。

ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行。11月の米消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化への警戒感が和らいだ。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果とパウエルFRB議長の記者会見での発言を見極めたいとの気分が強いなかで上値の重さが目立ち、前場には小安くなる場面もあった。中国が2023年の経済政策指針を決める中央経済工作会議の開催を延期すると伝わり、北京など主要都市での新型コロナウイルスの感染拡大リスクが改めて意識された。

 

【きょうの見通し】

15日の香港市場は軟調か。FOMCで利上げの長期化が示されたことが嫌気されそうだ。利上げ幅は市場予想通り0.50%と0.75%から減速したものの、声明文やパウエルFRB議長会見では引き続き積極的な引き締め姿勢が示された。2023年末の政策金利予想が9月時点の4.6%台から5.1%台に引き上げられ、市場が想定する23年の政策金利の到達点(4.9%前後)を上回り、一部で期待された来年中の利下げ期待が後退した。

中国本土では新型コロナウイルスの無症状感染者数の発表を取りやめるなど、防疫措置の大幅な緩和が急ピッチで進んでいる。経済活動の正常化が期待される半面、感染者数の急増や医療のひっ迫が懸念されている。

 

【ハンセン指数】


ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は小反発、一進一退の展開 イベントを前に様子見気分

前日の振り返り】

14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反発。終値は前日比0.01%高の3176.53ポイントだった。深セン成分指数は0.02%安の11321.81ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で81087800万元だった。

上海総合指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。中国の11月主要経済指標の発表や米連邦公開市場委員(FOMC)の結果公表など国内外の重要イベントを前に、様子見ムードが広がった。中国国内で新型コロナウイルスの防疫措置が大幅に緩和されるなか、感染者の急増への懸念が地合いを圧迫した。外電によると、新型コロナの感染が北京市で急増していることから、15日に始まる予定だった中央経済工作会議が延期されることになったという。一方、経済活動の正常化への期待も根強く、引き続き下値を支えた。

セクター別では、観光・ホテル、酒造、美容・ケア、食品・飲料が高い。半面、足元で買われていた漢方薬、医薬品販売、化学製薬、医療機器、医療サービスが下げた。

A株市場では、旅行代理店の中青旅控股(600138)、小売りの王府井集団(600859)、中国旅遊集団中免(601888)が高い。国産の新型コロナ治療薬「アズブジン(Azvudine)」の独占的商業化権の取得について開発企業の河南真実生物科技と戦略提携契約を交わした上海復星医薬(600196)も買われた。中国本土で「アズブジン」と米ファイザーの「パクスロビド(PAXLOVID)のオンライン販売が始まるとの報道が材料視された。

上海B株指数は0.16%安の289.70ポイント、深センB株指数は0.26%高の1161.91ポイントだった。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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