ハンセン指数は反落、上海総合指数は大幅に3日続落

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【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は反落/きょうの香港市場は軟調か、米利上げ長期化で景気後退を懸念

前日の振り返り】

週明け19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.50%安の19352.81ポイントだった。中国企業指数は0.45%安の6604.62ポイント。メインボードの売買代金は概算で10066000HKドル。

ハンセン指数は小高く始まったものの序盤に下げへ転じ、じりじりと下げ幅を拡大。終値は約2週間ぶりの安値圏となった。前週末に米株が下落した流れを引き継いだ上、この日の中国本土相場の下落が地合いを悪化させた。FRBがインフレ抑制に向け金融引き締めを長く続け、景気悪化を招くとの見方から投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めたもよう。中国での新型コロナ感染拡大も引き続き警戒された。中国指導部が中央経済工作会議を1516日に開いたことを受け、朝方は高くなる場面があったが、買い一巡後には失速した。

 

【きょうの見通し】

20日の香港市場は軟調か。19日のNY市場は4営業日続落。利上げ長期化による景気後退懸念が引き続き相場の重しとなった。同日の香港株のADRは、テンセント(00700)やアリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を130ポイント超下回って寄り付くことになる。

一方、中国と香港の証券当局は19日、中国本土市場と香港市場との相互取引制度について対象銘柄を拡大する方針を発表。香港にプライマリー上場している外国企業なども対象となる見通しで、中国本土からの資金流入などを期待して買いが広がる可能性もある。また、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しも期待できそうだ。

 

【ハンセン指数】


ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は大幅に3日続落、3週間ぶり安値 医療・製薬関連に売り

前日の振り返り】

週明け19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に3営業日続落。終値は前営業日比1.92%安の3107.12ポイントだった。深セン成分指数は1.51%安の11124.70ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で75684300万元。

上海総合指数は小動きで始まったものの、ほどなくして下向きに転じ、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大した。中国国内の新型コロナの感染急拡大で経済活動停滞への懸念が地合いを悪化させた。中国衛生当局は14日から新型コロナの無症状感染者数の発表を取りやめており、ここ数日に公表された有症状感染者数もおおむね2000人前後で推移しているものの、防疫規制の緩和に伴うPCR検査体制の大幅縮小で実際の感染状況の把握が困難となり、北京などを中心に感染者が急増しているとみられる。指数は終盤に心理的節目の3100ポイントを割り込む場面もあったが、かろうじて節目を守って引けた。終値は1128日以来、3週間ぶり安値を更新した。

個別では、民営医薬品メーカーの石家荘以嶺薬業(002603)がストップ安。新型コロナに効果があるとされていた同社の漢方薬、「連花清瘟」の安全性への懸念が浮上し、売りが膨らんだ。上海復星医薬(600196)、上海莱士血液製品(002252)、華潤三九医薬(000999)、雲南白薬集団(000538)なども連れ安。半面、自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(000887)、教育関連の中公教育科技(002607)が逆行高を演じた。

上海B株指数は1.41%安の287.63ポイント、深センB株指数は1.45%安の1144.93ポイントだった。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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