
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は反発/きょうの香港市場は買い先行も上値重いか、12月の米CPIを見極める展開に
【前日の振り返り】
11日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.49%高の21436.05ポイントだった。中国企業指数は0.65%高の7310.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で1658億4000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に上げ幅を拡大し、中盤までは上昇率1%前後で堅調に推移した。米株高の流れを引き継いだ買いが相場を支えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が10日の講演で金融政策に関して踏み込んだ発言をせず、「タカ派」寄り姿勢の表明を警戒していた投資家が運用リスクを取りやすくなった。ただ、終盤に上昇率が縮小し、小幅ながら前日終値を割り込む場面があった。12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を日本時間12日夜に控え、米国のインフレ圧力を見極めたいとして積極的な売買を見送るムードが強まったもよう。
【きょうの見通し】
12日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ続伸スタートか。前日のNY市場でダウ平均が268米ドル高と続伸し、ハイテク株比率のナスダック総合指数は4日続伸した。12月の米CPI発表を前にインフレ減速を期待した買いが入った。米長期金利が低下し、高PERのハイテク株やグロース株が買われた。
もっとも、上値は重いだろう。米国のインフレ圧力を見極めようと積極的な売買を見送るムードが次第に強まると予想する。一方、中国本土では日本時間のきょう午前10時30分に12月の物価統計が発表される。市場予想はCPIが1.8%上昇(前月実績は1.6%上昇)、生産者物価指数(PPI)が0.1%下落(同1.3%下落)。あすには12月の貿易統計の発表が予定されている。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は続落、後場後半にマイナス圏 航空株などに売り
【前日の振り返り】
11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.24%安の3161.84ポイントだった。深セン成分指数は0.59%安の11439.44ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7418億5000万元だった。
上海総合指数は小動きで始まった後、後場半ばまではプラス圏でもみ合った。ゼロコロナ政策の終了で景気が回復することや、中国当局による政策支援への期待が買いを支えた。ただ、米金融政策の動向を見極める上で重要な指標となる12月の米CPIの発表を日本時間12日夜に控えているほか、中国本土では12日と13日に物価統計や貿易統計の発表も予定されており、様子見ムードが漂うなかで買いの勢いは限られた。上値の重さが意識されると、後場後半にマイナス圏に沈み、きょうの安値圏で引けた。
セクター別では、航空・空港運営が全面安となったほか、観光・ホテル、百貨店、ソフトウエア開発、自動車が下げた。半面、前日に安かった保険が全面高。石炭、ガスも買われた。
A株市場では、証券会社の広発証券(000776)、ゲーム関連の巨人網絡集団(002558)、自動車部品メーカーの浙江世宝(002703)の下げが目立った。製薬会社の江蘇恒瑞医薬(600276)、自動車メーカーの広州汽車集団(601238)、百貨店運営の王府井集団(600859)、テクノロジー株の科大訊飛(002230)も安い。半面、石炭大手の中国神華能源(601088)、小型家電メーカーの九陽(002242)、不動産関連の招商局蛇口工業区控股(001979)が大きく買われた。
上海B株指数は0.7%安の285.98ポイント、深センB株指数は0.5%安の1186.24ポイント。
【上海総合指数】
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