
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は反落/きょうの香港市場は軟調な展開か、中国景気回復に不透明感 米ハイテク株高は支え
【前日の振り返り】
2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.52%安の21958.36ポイントだった。中国企業指数は0.72%安の7505.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で1400億5000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。米金融引き締めへの過度な懸念が後退し、買いが先行。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が会見でインフレがスローダウンしているとの認識を示し、市場ではハト派的と受け止められ、「利上げ停止は近い」との見方が出た。ただ、買い一巡後は上げ幅を縮小。後場はおおむね前日終値を挟んでもみ合ったが、終盤に22000ポイントを割り込み、この日の安値圏で取引を終えた。利益確定売りが重荷となったほか、ダウ指数先物が下げに転じたことも嫌気されたもよう。
【きょうの見通し】
3日の香港市場は軟調な展開か。中国の景気回復に不透明感が漂うなか、投資家は運用リスクを取りにくいと予想する。2日のNY市場でダウ平均が3営業日ぶりに小反落したことも地合いを悪化させるだろう。FRBがインフレ減速を受けて利上げ停止を早めるとの観測が浮上しているものの、1月の米雇用統計の発表を控え、積極的な買いを見送る動きもありそうだ。
もっとも、前日のハンセン指数終値は心理的節目の22000ポイントを割りこんだとあって、下値では買い戻しの動きも期待される。2日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合は大幅に3日続伸し、昨年9月以来の水準を回復。香港市場でも米長期金利の低下を受けてハイテク株が買われ、相場全体を下支えする展開があり得る。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は小幅続伸で約5カ月半ぶり高値、観光・ホテル株買われる
【前日の振り返り】
2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.02%高の3285.67ポイントだった。深セン成分指数は0.22%安の12131.20ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆242億5800万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏に沈む場面も目立ったものの、中盤以降は前日終値を挟んでもみ合った。指数は約5カ月半ぶりの高値水準とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったが、中国の景気回復への期待や、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の会見を受けて米金融引き締めへの過度な懸念が後退し、買いが広がった。指数は結局、昨年8月17日以来の高値を連日で更新してこの日の取引を終えた。セクター別では、観光・ホテルがほぼ全面高となったほか、酒造や半導体も買われた。半面、バッテリー素材と造船が全面安。教育も売られた。
A株市場では、中国政府が内需拡大に向けて消費刺激策を強化するとの期待から中炬高新技術実業(600872)や北京燕京ビール(000729)、張裕ワイン(000869)などが買われたほか、用友網絡科技(600588)や万華化学集団(600309)も高かった。半面、東方証券(600958)や中信証券(600030)、紫金鉱業集団(601899)などが売られた。
上海B株指数は0.11%安の299.27ポイント、深センB株指数は0.92%高の1231.32ポイント。
【上海総合指数】
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