
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は3日ぶり反落/きょうの香港市場は軟調か、米景気後退懸念が重荷 中国の貿易統計に注目
【前日の振り返り】
12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.86%安の20309.86ポイントだった。中国企業指数は1.21%安の6866.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で1080億9000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。前日終値は3月7日以来約1カ月ぶりの高値圏だっただけに利益確定売りに押され、下落率が1%を超える場面があった。11日のNY市場で、米長期金利の上昇を背景にハイテク株が売られたことも投資家心理を冷やしたもよう。3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、見送りムードも広がった。セクター別では、エネルギーと不動産・建設、素材が上げた半面、情報技術、一般消費財、必需消費財が下げた。
【きょうの見通し】
13日の香港市場は軟調か。米景気後退懸念が重荷となりそうだ。米国時間の12日に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、金融不安の経済への悪影響が改めて意識された。リセッション懸念から香港市場でも投資家が積極的にリスクを取りづらいだろう。一方、注目された3月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.0%上昇となり、上昇率が2月の6.0%から鈍化し、市場予想の5.1%を下回った。米利上げの長期化懸念は後退している。
なお、きょうは3月の中国の貿易統計が発表される。市場予想から大幅にかい離した結果になれば相場の波乱要因になり得る。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日ぶり反発、プラス圏でもみ合う ゲームが全面高
【前日の振り返り】
12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終は前日比0.41%高の3327.18ポイントだった。深セン成分指数は0.05%高の11883.51ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1321億4800万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏でもみ合った。中国人民銀行(中央銀行)が発表した3月の融資増加額と社会融資総量がともに市場予想を上回り、資金需要の回復が好感された。もっとも、米金融政策を探る上で重要な指標となる3月の米CPIの発表を控え、内容を見極めようと様子見気分が漂い、上値は限られた。
セクター別では、ゲームが全面高。文化・メディア、インターネットサービス、通信サービス、ソフトウエア開発も高い。半面、太陽光・風力発電設備、酒造、バッテリー素材、自動車などが売られた。
A株市場では、ゲーム関連の奥飛娯楽(002292)と完美世界(002624)がストップ高。テクノロジー株の歌爾(002241)、富士康工業互聯網(601138)、曙光信息産業(603019)や、鉄鋼株の宝山鋼鉄(600019)、アンガン・スチール(000898)の上昇が目立った。半面、酒造の貴州茅台酒(600519)、宜賓五糧液(000858)、食品メーカーの洽洽食品(002557)、自動車メーカーの浙江世宝(002703)が安い。自動車・電池メーカーのBYD(002594)も下げた。米投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイがBYDのH株(01211)を追加売却したことが嫌気された。
上海B株指数は0.34%高の294.61ポイント、深センB株指数は0.48%安の1190.02ポイント。
【上海総合指数】
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