20日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発、中国本土株式市場で上海総合指数は小幅に続落

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は3日ぶり反発/きょうの香港市場は反落か、米株安が重荷 米国のデカップリング政策を警戒

前日の振り返り】

20日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.14%高の20396.97ポイントだった。中国企業指数は0.09%高の6895.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で10156000HKドル。

ハンセン指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。前日まで続落した後とあって、買い戻しの動きが相場を支えた。一方、欧米の中央銀行の金融引き締めが続くとの観測や、中国本土市場が軟調に推移したことが重荷となった。なお、寄り付き前に発表された4月の中国の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物と5年以上物がともに8カ月連続で前月と同水準に据え置かれた。

 

【きょうの見通し】

21日の香港市場は反落か。前日の米株式相場が下落した流れを受け、売りが先行しそうだ。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制を重視する姿勢を崩さず、利上げが長期化するとの見方が引き続き相場の重荷になると予想する。

米国が中国を供給網から排除する「デカップリング」(分断)政策も市場の地合いを悪化させそうだ。バイデン米大統領が広島での主要7国(G7)首脳会議前に、米企業の対中投資を制限する大統領令に署名すると伝わった。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は小幅続落、利益確定売りが重し 観光株やバッテリー素材株安い

前日の振り返り】

20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前日比0.09%安の3367.03ポイントだった。深セン成分指数は0.37%安の11717.26ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で113868500万元だった。

上海総合指数はほぼ終日マイナス圏で推移した。後場に入って徐々に下げ幅を縮小したが、小幅安でこの日の取引を終えた。中国政府による消費刺激策などへの期待は根強いものの、指数は約9カ月半ぶり高値水準とあって、利益確定の売りが広がった。また、欧米の金融引き締めに対する警戒感も相場の重しとなった。セクター別では、観光・ホテルとバッテリー素材が全面安となったほか、風力・太陽光発電設備なども売られた。半面、ゲームや文化・メディア、インターネットサービスなどが買われた。

A株市場では、中青旅控股(600138)や中国旅遊集団中免(601888)などが利益確定売りに押されたほか、支配株主が一部保有株の売却を計画していると明らかにした万達電影(002739)も安かった。国軒高科(002074)や杭州海康威視数字技術(002415)の下落も目立った。半面、完美世界(002624)や科大訊飛(002230)が買われたほか、中国鉄建(601186)や中国中鉄(601390)も高かった。

上海B株指数は0.21%安の295.40ポイント、深センB株指数は0.12%安の1172.07ポイント。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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