
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は3日続落/きょうの香港市場は底堅く推移か、米長期金利の低下受けたハイテク株買いが支え
【前日の振り返り】
11日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3日続落。終値は前日比0.09%安の19743.79ポイントだった。中国企業指数は0.18%高の6695.11ポイント。メインボードの売買代金は概算で970億9000万HKドル。
ハンセン指数は米インフレ率の鈍化を好感して高く寄り付いたものの、前場半ばにマイナス圏に沈み、じりじりと下げ幅を拡大した。寄り付きとほぼ同時に発表された4月の中国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)がそろって市場予想を下回る結果となり、中国経済の弱さが懸念された。米国の景気減速懸念や債務上限問題を巡る不透明感も重荷となった。指数は下落率を一時1%近くに拡大したものの、安く推移していたダウ指数先物が反発したことを受けて終盤に下げ幅を急速に縮め、小幅安で引けた。
【きょうの見通し】
12日の香港市場は底堅い展開か。米国の景気と債務上限問題を巡る不透明感が意識される半面、米長期金利の低下を背景にハイテク株が買われて相場を支えそうだ。前日のハンセン指数は中国景気の不透明感から3日続落したものの、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で19700.90ポイント)付近では下げ渋った。
四半期決算や業績見通しなどを受けた個別物色が引き続き活発となりそうだ。前日大引け後にハンセン指数構成銘柄のSMIC(00981)とJDドットコム(09618)が2023年1-3月期決算を発表した。なお、四半期ごとに行われるハンセン指数の構成銘柄見直しの結果がきょう大引け後に発表される予定。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日続落で2週ぶり安値、中国物価統計の予想下振れなどを嫌気
【前日の振り返り】
11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.29%安の3309.55ポイントだった。深セン成分指数は0.02%高の11142.53ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8959億700万元だった。
上海総合指数は、前場は前日終値を挟んでもみ合ったが、後場は総じてマイナス圏で推移した。指数は約2週間ぶり安値水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きもみられたが、米国の景気減速懸念や債務上限問題を巡る不透明感が相場の重しとなった。また、国家統計局が寄り付きと同時に発表した2023年4月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比0.1%上昇、生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)が同3.6%下落となり、いずれも市場予想から下振れたことで、中国経済に対する警戒感も強まった。指数は結局、終値で4月27日以来の安値を連日で更新した。セクター別では、造船、漢方薬、医薬品販売などが売られた半面、教育、文化・メディア、繊維・アパレルなどが買われた。
A株市場では、曙光信息産業(603019)や宇通客車(600066)、科大訊飛(002230)、東阿阿膠(000423)などが大きく下げたほか、中国銀行(601988)や中信銀行(601998)も売られた。半面、奥飛娯楽(002292)や中公教育科技(002607)、万達電影(002739)が高かった。
上海B株指数は0.17%安の292.01ポイント、深センB株指数は0.43%安の1189.56ポイント。
【上海総合指数】
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