16日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸、中国本土株式市場で、上海総合指数は反落

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は小幅続伸/きょうの香港市場は軟調な展開か、米債務上限問題と中国景気の不透明感が重し

前日の振り返り】

16日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.04%高の19978.25ポイントだった。中国企業指数は0.14%高の6789.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で7839000HKドル。

ハンセン指数は心理的節目の20000ポイントに乗せて寄り付いた後、前場はプラス圏で堅調に推移した。米債務上限問題への警戒感がやや和らいだことで、香港市場でも買いが先行した。ただ、上海総合指数が後場に入って下げ幅を拡大したことが嫌気されたほか、小売売上高や鉱工業生産など中国の主要経済指標がいずれも市場予想から下振れたことが相場の重しとなり、後場はマイナス圏での推移が目立った。指数は終値で20000ポイントを守ることはできなかったが、大引けにかけて下げ幅を縮小してプラス圏に浮上した。

 

【きょうの見通し】

17日の香港市場は前日の米株安の流れを引き継ぎ、軟調に推移か。米債務上限を巡るバイデン米大統領と共和党マッカーシー下院議長との16日の会談は合意には至らず、投資家が運用リスクをとりにくくなるだろう。また、中国国家統計局が16日発表した4月の鉱工業生産などの主要経済指標がそろって予想から下振れしたことで、中国の景気回復の鈍さが改めて意識されそうだ。

決算や業績見通しを手掛かりとする個別物色は引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のテンセント(00700)が2023年1-3月期決算を発表する。同社子会社のテンセント・ミュージック(01698)も同四半期の決算を前日大引け後に発表した。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は反落、中国の4月主要経済指標が予想下振れ

前日の振り返り】

16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.60%安の3290.99ポイントだった。深セン成分指数は0.71%安の11099.26ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で86624800万元だった。

上海総合指数は前場、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開だったが、後場に入って下げ幅を拡大。結局、前日に終値ベースで回復していた心理的節目の3300ポイントを割り込んで引けた。中国国家統計局が午前に発表した4月の鉱工業生産などの主要経済指標がそろって予想から下振れし、景気回復の鈍さが改めて意識されたもよう。

セクター別では、教育や文化・メディア、インターネットサービス、観光、自動車が売られた半面、電源・送電設備や電機、風力発電機器、バイオ製品、半導体が買われた。

A株市場では、音声認識技術の科大訊飛(002230)とオンライン教育の中公教育科技(002607 の下げがきつい。ITサービスの曙光信息産業(603019)、造船の中国船舶重工(601989)、生保の中国人寿保険(601628)はそろって反落した。インフラ建設大手の中国鉄建(601186)と中国交通建設(601800)も安い。一方、自社株買い計画を発表した製薬大手の江蘇恒瑞医薬(600276)が大幅高。漢方薬大手の華潤三九医薬(000999)も買われた。半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団(002371)と音響機器・電子部品メーカーの歌爾(002241)は続伸した。

上海B株指数は0.23%安の289.27ポイントと4営業日続落。深センB株指数は0.23%安の1184.57ポイントと反落した。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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