
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は軟調か、米デフォルトや欧米の金融引き締め長期化を警戒
【前日の振り返り】
24日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.62%安の19115.93ポイントだった。中国企業指数は1.90%安の6478.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で979億6000万HKドル。
ハンセン指数は中盤まで下落率1%前後の水準で推移したが、終盤に下げ幅を拡大。心理的節目の19000ポイントに接近し、終値ベースで3月20日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けた。米連邦政府の債務上限問題を巡る政府と野党・共和党の協議が進展せず、前日の米株式相場が下落したことで、運用リスク回避する売りが幅広いセクターに広がった。オフショア人民元が対米ドルで下げ幅を広げ、中国本土相場が下落したことも投資家心理を悪化させた。
【きょうの見通し】
25日の香港市場は軟調か。米債務上限問題を巡る与野党間の主張の隔たりは大きく、協議に進展がみられなかった。米デフォルトの可能性が意識され、投資家は運用リスクを回避する動きが続きそうだ。英国の4月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受け、欧米の金融引き締めの長期化への懸念も地合いを悪化させるだろう。
中国経済の先行き不安や、半導体を巡る米中対立の激化への警戒感なども根強い。一方、決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色が活発に続くだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の美団(03690)やネットイース(09999)などが1-3月期決算を発表する。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は続落、4カ月超ぶり安値 国有資本銘柄などに売り
【前日の振り返り】
24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比1.28%安の3204.75ポイントだった。深セン成分指数は0.84%安の10920.33ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8026億9500万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏でもみ合った。米債務上限問題や、半導体規制を巡る米中対立のリスク、中国経済の先行き不安などへの懸念が引き続き重荷。為替相場で米ドル高・人民元安が進み、中国本土からの資金流出も警戒された。指数は前場に下げ幅を縮小する場面もあったが、後場に入ると切り下げる展開となり、きょうの安値圏で終えた。終値ベースで今年1月13日以来、4カ月超ぶりの安値を更新した。
セクター別では、保険、銀行、航空・空港運営、鉄道・道路、観光・ホテルなどが全面安。半面、電子化学品、太陽光発電設備、半導体、通信設備などが買われた。
A株市場では、中国人寿保険(601628)、中国太平洋保険(601601)、中国鉄建(601186)、中国銀行(601988)など、中国国有資本銘柄の下げが目立った。中国政府が進める「中国の特色あるバリュエーション(企業価値評価)体系の構築」で恩恵を受けそうな国有資本銘柄が足元で買われていたが、市場の過熱をけん制する政府系メディアの報道が売りを誘った。京東方科技集団(000725)、科大訊飛(002230)などテクノロジー株の一角も安い。半面、半導体関連のTCL中環新能源科技(002129)、北方華創科技集団(002371)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(002555)、巨人網絡集団(002558)などが逆行高を演じた。
上海B株指数は0.3%安の286.30ポイント、深センB株指数は1.62%安の1144.41ポイントだった。
【上海総合指数】
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