
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は反落/きょうの香港市場は反発スタートか、6月の米利上げ見送りへの期待高まる
【前日の振り返り】
31日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.94%安の18234.27ポイントだった。中国企業指数は1.92%安の6163.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で1709億5000万HKドルと高水準だった。
ハンセン指数は前日比1%近く下げて寄り付き、中盤にかけて下げ幅を拡大。終盤は心理的節目の18000ポイントが意識されて値をやや戻したものの、終値ベースで昨年11月29日以来およそ6カ月ぶりの安値を更新した。中国国家統計局が朝方に発表した2023年5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想から下振れしたことで、中国景気の減速を意識した売りが幅広いセクターで膨らんだ。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制を重視して利上げを続けるとの見方が広がり、投資家がリスク回避姿勢を強めたことも重しとなった。
【きょうの見通し】
1日の香港市場は反発スタートか。ジェファーソンFRB理事などが6月FOMCでの利上げ見送りを支持するとの発言を受けて、CMEのフェドウォッチが示す6月FOMCでの政策金利据え置き確率は前日の33%から65%に上昇した。香港市場で前日のハンセン指数は半年ぶり安値を付けた後とあって、6月の米利上げ見送りへの期待から買い戻しが入る可能性がある。
ただ、ジェファーソン理事らは高いインフレを防ぐために利上げを再開する可能性も示唆しており、米金融引き締めの長期化への懸念は残る。また、きょうは日本時間の午前中に米連邦政府の債務上限を巡る合意案の下院での採決が行われるほか、日本時間の午前10時45分に財新中国製造業PMIが発表される。結果次第では相場の波乱要因となる可能性がある。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は4日ぶりに反落、中国の景況感悪化を嫌気 一時は3200ポイント割れ
【前日の振り返り】
31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.61%安の3204.56ポイントだった。深セン成分指数は0.7%安の10793.85ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9387億8100万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏でもみ合った。中国の景況感の悪化が嫌気された。寄り付きとほぼ同時に国家統計局が発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.8となり、市場予想の49.4を下回り、前月実績の49.2から低下。非製造業PMIも前月から1.9ポイント低下した。後場は心理的節目の3200ポイントを割り込む場面もあったが、同水準では買い戻しが入り、指数は節目を守ってこの日の取引を終えた。
セクター別では、石炭、電力、ガス、酒造が安い。半面、観光・ホテル、貴金属、新ターネットサービス、ソフトウエア開発などが買われた。
A株市場では、家電メーカーの海信家電集団(000921)、医薬株の江蘇恒瑞医薬(600276)、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888)、石炭大手の中国神華能源(601088)の下げが目立った。豚肉関連の牧原食品(002714)や、調味料老舗の仏山市海天調味食品(603288)、酒造の貴州茅台酒(600519)、瀘州老窖(000568)も売られた。半面、半導体関連の三安光電(600703)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(002555)、巨人網絡集団(002558)、ネットワークセキュリティー会社の啓明星辰信息技術集団(002439)などが逆行高を演じた。
上海B株指数は3.43%安の270.23ポイント、深センB株指数は3.14%安の1090.63ポイントだった。
【上海総合指数】
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