7日の香港株式市場でハンセン指数は反発、中国本土株式市場で上海総合指数は小反発

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は反発/きょうの香港市場は軟調か、米金融引き締め長期化の可能性を意識

前日の振り返り】

7日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.80%高の19285.10ポイントだった。中国企業指数は0.95%高の6545.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で8672000HKドル。

ハンセン指数は高く始まり、中盤までは上昇率1%付近で推移。終盤は中国本土で住宅購入規制が緩和されるとの期待が後退したことで上げ幅が縮小したものの、終値は523日以来およそ2週間ぶりの高値圏となった。6日のNY市場でハイテク株が上昇した流れを引き継いだ買いが先行し、相場を支えた。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週1314日に控えて様子見気分も漂い、商いはやや低調だった。セクター別では情報技術と一般消費財、医療・ヘルスケア、工業が上げた半面、通信が下げた。

 

【きょうの見通し】

8日の香港市場は軟調か。来週の米FOMCに注目が集まる中、前日の豪準備銀行(RBA)に続き、カナダ銀行(BOC)も予想に反して政策金利の引き上げを再開したことで、米国でも金融引き締め長期化の可能性が意識されている。前日のNY市場でハイテク株の一角が利益確定売りに押されたが、香港市場にも大型ネット株に売りが波及する可能性がある。

中国経済の先行き不安も引き続き重荷となりそうだ。前日に発表された20235月の中国の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比7.5%減となった。3カ月ぶりにマイナスに転じ、市場予想の0.4%減から下振れした。半面、中国政府が景気対策を打ち出すことへの期待も根強く、下値を支えるだろう。

 

【ハンセン指数】

ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は小反発、方向感乏しく3200ポイント挟んでもみ合う

前日の振り返り】

7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反発。終値は前日比0.08%高の3197.76ポイントだった。深セン成分指数は0.6%安の10708.82ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で81451200万元だった。

上海総合指数は方向感に乏しい展開。小高く寄り付いた後、総じて心理的節目の3200ポイントを挟んだ一進一退の展開。前日に終値ベースで113日以来、およそ5カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが相場を支えた。もっとも、中国経済の先行き不安が根強いなか、買いの勢いは限られた。指数は上値の重さが目立ち、マイナス圏に沈む場面もあった。なお、きょう発表された5月の貿易統計は、輸出が前年同月比7.5%減と市場予想の0.4%減から下振れし、3カ月ぶりにマイナスに転じた。

セクター別では、観光・ホテル、文化・メディア、通信サービス、インターネットサービスが高い。半面、風力発電設備が全面安となったほか、バッテリー素材、バッテリー、太陽光発電設備、自動車などが下げた。

A株市場では、三安光電(600703)、武漢光迅科技(002281)、立訊精密工業(002475)、欧菲光集団(002456)などテクノロジー株の一角が高い。旅行代理店の中青旅控股(600138)、映画館チェーン運営の万達電影(002739)、港湾運営の上海国際港務(600018)も買いを集めた。半面、自動車部品メーカーの浙江世宝(002703)、国軒高科(002074)、ビールメーカーの北京燕京ビール(000729)、医薬品メーカーの江蘇恒瑞医薬(600276)などが売られた。

上海B株指数は0.56%高の274.32ポイント、深センB株指数は0.61%高の1117.80ポイントだった。

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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