30日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに小幅反落、中国本土株式市場で上海総合指数は小幅に3日続伸

Article By フィナンシャルアナリスト

【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は3日ぶりに小反落/きょうの香港市場は買い先行も上値重いか、中国製造業PMIが発表予定

前日の振り返り】

30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに小幅反落。終値は前日比0.01%安の18482.86ポイントだった。中国企業指数は0.47%安の6356.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で10808000HKドル。

ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、高く始まった。弱い経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退し、米長期金利が低下したことで買いが先行した。ただ、中盤から20日移動平均(大引け時時点で18586.99ポイント)付近でのもみ合いとなり、終盤にマイナス圏に沈んだ。朝方に買われた中国インターネットプラットフォーム企業が下げに転じ、相場の重荷となった。週末にかけて中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)や、米国の7月個人所得・個人消費支出が公表されるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えたもよう。セクター別では、必需消費財と情報技術が下落し、素材が上昇した。

 

【きょうの見通し】

31日の香港市場は買い先行も上値の重い展開か。30日のNY株式相場は主要3指数がそろって4日続伸。前日に続いて経済指標が弱い結果となったことで、利上げサイクルの終了期待が続いた。ただ、きょうは日本時間午前10時30分に8月の中国製造業PMIが発表される予定で、結果によっては相場の波乱要因となりそうだ。市場予想は49.4(前月実績は49.3)。また、9月1日には8月の中国財新製造業PMIや米雇用統計の発表も控えており、様子見ムードが強まる可能性もある。

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は小幅に3日続伸、8月製造業PMIの発表を前に様子見気分

前日の振り返り】

30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続伸。終値は前日比0.04%高の3137.14ポイントだった。深セン成分指数は0.26%高の10482.50ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で98434900万元だった。

上海総合指数は序盤に高くなる場面もあったが、上値が重かった。その後は下向きに転じ、中盤以降は総じて前日終値を挟んでもみ合った。中国当局の政策支援や米中緊張の緩和を好感する買いが下値を支える半面、前日に心理的節目の3100ポイントを回復し、約1週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定売りが重荷となった。中国の8月製造業PMの発表を週後半に控え、様子見気分も漂った。

セクター別では、半導体、光エレクトロニクス、インターネットサービス、ソフトウエア開発などが高い。半面、銀行が全面安。証券、公共事業、鉄道・道路、環境関連などが売られた。

A株市場では、科大訊飛(002230)、巨人網絡集団(002558)、欧菲光集団(002456)、曙光信息産業(603019)などテクノロジー株の上昇が目立った。産金株の紫金鉱業集団(601899)、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(600884)、ディスプレー広告の分衆伝媒信息技術(002027)なども買われた。半面、環境関連の北京東方園林環境(002310)、東江環保(002672)、中堅商用車メーカーの江鈴汽車(000550)、証券大手の中信証券(600030)、インフラ建設の中国交通建設(601800)、中国中鉄(601390)などが下げた。

上海B株指数は0.93%安の252.73ポイント、深センB株指数は0.05%安の1157.41ポイント。

 

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