
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は続落して始まるか、米長期金利の上昇が重荷
【前日の振り返り】
21日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.29%安の17655.41ポイントだった。中国企業指数は1.33%安の6099.26ポイント。メインボードの売買代金は概算で774億2000万HKドル。
ハンセン指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、終日マイナス圏で軟調に推移した。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が市場予想通りに据え置かれたものの、年内の追加利上げの可能性が示されたことを受け、香港市場でも売りが広がった。この日の中国本土市場の下落も嫌気された。一方、広州市が住宅購入規制などを緩和したことを受けて北京や上海も追随するとの期待が広がり、不動産株の一角が買われたものの、勢いは限定的だった。終値は8月21日以来、1カ月ぶり安値だった。
【きょうの見通し】
22日の香港市場は前日の米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、続落して始まるか。米新規失業保険申請件数が予想以上に強い結果となり、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方が強まりそうだ。米長期金利の上昇を受け、運用リスクを回避する目的の売りが先行すると予想する。21日のNY債券市場で、指標となる米10年債利回りが2007年11月以来の水準まで上昇した。
もっとも、ハンセン指数は前日に続落しておよそ1カ月ぶりの安値圏にある。割安感が強まった銘柄を中心に買い直しが入り、相場を下支えする展開があり得る。
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は3日続落、1カ月ぶり安値 人民元安を嫌気
【前日の振り返り】
21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.77%安の3084.70ポイントだった。深セン成分指数は0.90%安の9981.67ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5790億2600万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた。朝方に小高くなる場面があったものの、下げに転じて心理的節目の3100ポイントを割り込んだ。じりじりと下げ幅を広げ、終値は8月25日以来およそ1カ月ぶりの安値となった。人民元の対米ドル相場の下落を嫌気する売りが次第に優勢となった。オフショア人民元(CNH)は前日に1米ドル=7.29元を超えていたが、21日午前には一時7.32元台まで下落した。
セクター別では貴金属と医薬品販売が全面安となったほか、観光、食品・飲料、医療サービス、自動車部品が売られた。半面、通信機器、海運・港湾、コンピューターが買われた。
A株市場では旅行会社の中国旅遊集団中免(601888)と中青旅控股(600138)、食品・飲料関連の仏山市海天調味食品(603288)、牧原食品(002714)、瀘州老窖(000568)が安い。製鉄の宝山鋼鉄(600019)、宅配サービスの順豊控股(002352)も売られた。一方、通信機器の中興通訊(000063)、有料道路運営の広東省高速道路(000429)、特定用途無線機器の海能達通信(002583)が買われた。
上海B株指数は1.09%安の230.70ポイント、深センB株指数は1.09%安の1108.78ポイントとともに3日続落した。
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