22日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに大幅反発、中国本土株式市場で上海総合指数は4日ぶりに反発

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は3日ぶり大幅反発/きょうの香港市場は反落して始まるか、米金融引き締め長期化を警戒

前日の振り返り】

22日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.28%高の18057.45ポイントだった。中国企業指数は2.68%高の6262.61ポイント。メインボードの売買代金は概算で10184000HKドル。

ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで安く寄り付いた。朝方に上げへ転じると、ほぼ一本調子で上げ幅を拡大。終値ベースで1週間ぶりに節目の18000ポイントを回復した。人民元の対米ドル相場が持ち直し、中国本土の株式相場が上昇したことで投資家心理が改善したもよう。中国商務部の何亜東報道官が21日の定例会見で、今月下旬から来月初旬の中秋節・国慶節連休を控え、消費振興策を拡大する方針を明らかにしたことが好感され、幅広いセクターに買い直しが入った。

 

【きょうの見通し】

週明け25日の香港市場は反落して始まるか。米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化懸念を背景に前週末の米株式相場が下落した流れを引き継ぐと予想する。また、中国が利下げに消極的との観測も売りを誘いそうだ。中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の劉世錦委員が24日、米国との金利差が広がるなか、中国が金融政策をさらに緩和する余地は限られているとの見方を明らかにしたと伝わった。

もっとも、米長期金利の上昇が一服したことで、売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。22日のNY債券市場で、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.508%まで上昇(価格は下落)したが、結局は4.438%と前日比0.042%低下した。ハンセン指数は心理的節目の18000ポイントが下値支持線として意識されそうだ。

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は4日ぶり反発 中国当局の消費振興策を好感 1週半ぶり高値

前日の振り返り】

22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比1.55%高の3132.43ポイントだった。深セン成分指数は1.97%高の10178.74ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で76545900万元だった。

上海総合指数は小動きで始まったものの、ほどなくして上向きに転じた。心理的節目の3100ポイントを回復すると、大引けにかけてほぼ一本調子で上げ幅を広げた。終値は912日以来、1週間半ぶり高値を更新。中国商務部の何亜東報道官が21日の定例会見で、今月下旬から来月初旬の中秋節・国慶節連休を控え、消費振興策を拡大する方針を明らかにしたことが好感された。何報道官は、家庭用品、自動車、電子製品などの分野で既に導入した消費促進策を実施して政策の効果を確保する一方、自動車アフターサービス市場の振興などの一連の措置を打ち出し、消費の迅速な回復を後押しするとした。

セクター別では、ゲームが全面高。通信設備、インターネットサービス、文化・メディアなども買われた。半面、貴金属、石炭などがさえない。

A株市場では、武漢光迅科技(002281)がストップ高を付けたほか、科大訊飛(002230)、富士康工業互聯網(601138)、曙光信息産業(603019)、浙江大華技術(002236)も大幅高となるなどテクノロジー株の上昇が目立った。証券大手の中信証券(600030)、インフラ建設の中国中鉄(601390)も高い。半面、非鉄金属の紫金鉱業集団(601899)、鉄鋼メーカーの本鋼板材(000761)、環境関連の北京東方園林環境(002310)、航空株の春秋航空(601021)、中国東方航空(600115)などが下げた。

上海B株指数は1.59%高の230.70ポイント、深センB株指数は0.96%安の1108.78ポイント。

 

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