週明け25日の香港株式市場でハンセン指数は反落、中国本土株式市場で上海総合指数は反落

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【香港】

【前日の振り返り】
ハンセン指数は反落/きょうの香港市場は軟調か、米高金利政策の長期化懸念や米長期金利の上昇が重荷

前日の振り返り】

週明け25日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比1.82%安の17729.29ポイントだった。中国企業指数は2.11%安の6130.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で7426000HKドル。

ハンセン指数は小安く寄り付き、下げ幅をじりじりと拡大。心理的節目の18000ポイントを割り込み、この日の安値圏で終えた。米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化懸念を背景に、前週末の米株式相場が下落した流れを引き継いだ。前日の中国人民銀行(中央銀行)の幹部による発言を受け、中国が追加の金融緩和に消極的との観測が浮上し、幅広いセクターで売りが優勢となった。

 

【きょうの見通し】

26日の香港市場は軟調か。米FRBによる高金利政策の長期化懸念が引き続き重荷となりそうだ。前日のNY市場で米10年物国際利回りは一時4.54%と200710月以来、約16年ぶり高水準を付け、米長期金利の上昇を受けて割高感からハイテク株やグロース株など高PER株が売られる可能性がある。

中国本土系不動産デベロッパーの債務問題への警戒感も再び高まっている。債務危機に陥っている中国恒大集団(03333)は先週末、子会社の恒大地産集団が当局の調査を受けており、現時点で新たに債券を発行する資格を満たしておらず、25-26日に予定していた債権者との会議が開催できないと発表。また、恒大地産集団は25日、元金総額40億元のオフショア社債の元利払いが遅れていることを明らかにした。

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は反落、米株安を嫌気 連休前に手控えムードも

前日の振り返り】

週明け25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.54%安の3115.61ポイントだった。深セン成分指数は0.57%安の10120.62ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で71791200万元だった。

上海総合指数は前週末のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、終日マイナス圏で軟調に推移した。中国政府による景気対策への期待は根強いものの、米FRBによる高金利政策の長期化が懸念されたほか、29日から始まる中秋節・国慶節の大型連休を前に積極的な買いも手控えられた。セクター別では、証券と保険がほぼ全面安となったほか、不動産サービスや不動産開発も売られた。半面、製薬や漢方薬、医療サービスなどが買われた。

A株市場では、紫光(000938)や中興通訊(000063)の下落が目立ったほか、保利発展控股集団(600048)や万科企業(000002)も安い。中国恒大集団(03333)が24日、子会社の恒大地産集団が当局の調査を受けており、現時点で新たに債券を発行する資格を満たしていないと発表したことを受け、不動産企業の債務問題が改めて意識されたもよう。半面、武漢光迅科技(002281)や浙江世宝(002703)、華域汽車系統(600741)、江蘇恒瑞医薬(600276)などが買われた。

上海B株指数は0.11%高の234.62ポイント、深センB株指数は0.23%安の1116.87ポイント。

 

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