
【香港】
【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は方向感乏しい展開か、米株反発を好感も主要国の債券利回り上昇が重し
【前日の振り返り】
20日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.33%安の19094.80ポイントだった。中国企業指数は2.00%安の6472.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で962億5000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安やきょうの中国本土市場の下落が嫌気されたほか、中国の12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が前月と同水準に据え置かれたことも相場の重しとなった。日銀が長期金利の許容変動幅の拡大を決めたことを嫌気し、後場に一時、心理的節目の19000ポイントを割る場面もあった。指数は結局、7日以来、約2週間ぶりの安値を連日で更新してこの日の取引を終えた。
【きょうの見通し】
21日の香港市場は方向感に乏しい相場か。日銀のサプライズ的な金融緩和策の修正を受けた主要国の債券利回り上昇が重しとなる半面、前日のハンセン指数終値は7日以来の安値だっただけに、自律反発を狙う買いが入りやすい。20日の米株式相場の上昇も投資家心理を支えるだろう。
中国政府が景気下支えのために金融を緩和し、新型コロナウイルス対策の移動制限などを解除していくとの期待は根強い。ただ、感染者の急増に中国の医療機関が対応しきれず、労働力不足から経済活動が鈍化することが懸念されている。
20日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって5営業日ぶりに反発。足もとで下落が続いたことで景気敏感株を中心に押し目買いが強まった。
【ハンセン指数】
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は4日続落、1カ月半ぶり安値 不動産株・酒造株に売り
【前日の振り返り】
20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前日比1.07%安の3073.77ポイントだった。深セン成分指数は1.58%安の10949.12ポイントと3営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6398億2400万元だった。
上海総合指数は始値で心理的節目の3100ポイントを割り込み、じりじりと下げ幅を拡大。終盤にやや値を戻したが、終値は11月10日以来およそ1カ月半ぶりの安値圏だった。市場で利下げ観測が浮上していたものの、中国人民銀行(中央銀行)が寄り付き前に発表した12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は据え置きとなり、失望売りを誘ったもよう。中国政府が新型コロナウイルス対策の行動制限などを緩和した反動で感染が拡大し、経済活動を阻害するとの懸念も相場の重荷だった。
セクター別では、教育や不動産、酒造、食品・飲料、医薬品販売が売られた。半面、風力発電設備が全面高のほか、造船、自動車部品、電機が買われた。
A株市場では、白酒メーカーの貴州茅台酒(600519)、宜賓五糧液(000858)、江蘇洋河酒廠(002304)、瀘州老窖(000568)がそろって大幅下落。旅行大手の中青旅控股(600138)と空港運営の上海国際機場(600009)、教育サービスの中公教育科技(002607) の下げもきつい。半面、自動車部品の安徽中鼎密封件(000887)と寧波均勝電子(600699)、電子部品の歌爾(002241)と浙江水晶光電科技(002273)が上昇した。
上海B株指数は0.49%安の286.23ポイントと続落。深センB株指数は0.13%安の1143.40ポイントと3日続落した。
【上海総合指数】
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