相場見通しと振り返り Index Morning (香港/中国)

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【香港】

【前日の振り返り/きょうの見通し】
ハンセン指数は6日ぶり反発/きょうの香港市場は買い先行か、FOMC議事要旨で米利上げの減速期待高まる

 

前日の振り返り】

23日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.57%高の17523.81ポイントだった。中国企業指数は0.74%高の5945.11ポイント。メインボードの売買代金は概算で9631000HKドル。

ハンセン指数は小高くスタート。前場は前日終値を挟んで一進一退の値動きだったが、後場はプラス圏で推移した。22日のNY市場でダウ平均が大幅に反発した流れで買いが入り、相場を支えた。メスター米クリーブランド連銀総裁の発言を受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が広がったもよう。もっとも、中国本土で新型コロナの1日当たり新規感染者が増え続けるなかで景気不安は根強く、ハンセン指数は上値の重さが目立った。

 

【きょうの見通し】

24日の香港市場は買いが先行するか。米利上げの減速期待や米長期金利の低下が好感されそうだ。11FOMCの議事要旨では、メンバーの大半が利上げ幅の縮小が間もなく適切になるとされたことで、12月以降のFOMCでの大幅利上げ見通しが後退した。米10年債利回りは前日の3.75%台から3.69%台に低下。米金利の低下を受けて香港市場でも高PERのハイテク株やグロース株が買われやすくなるだろう。また、主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数は前日比1.1%低下し、香港など新興国市場からの資金流出懸念も後退しそうだ。

もっとも、買い一巡後は上値の重い値動きか。中国本土で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、行動制限など防疫措置の強化で景気が冷え込むことへの懸念も根強い。

 

【ハンセン指数】


ハンセン指数 1

 

【本土】

【前日の振り返り】
上海総合指数は続伸、一時3100ポイント回復も終盤に上げ幅縮小

 

前日の振り返り】

23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.26%高の3096.91ポイントだった。深セン成分指数は0.27%安の10972.81ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で83048000万元だった。

上海総合指数は、前場は前日終値を挟んでもみ合ったが、後場はプラス圏での推移が目立った。前日の米株高が好感されたほか、中国政府による景気対策への期待は根強く、指数は一時、心理的節目の3100ポイントを回復する場面もあったものの、勢いは続かず、終盤に上げ幅を縮小した。22日に中国本土で新たに29000人を超える新型コロナウイルスの感染が確認されており、行動制限の強化による景気減速への警戒感が相場の重しとなった。セクター別では、太陽光発電設備や風力発電設備、電力などが買われた半面、漢方薬や製薬、教育などが売られた。

A株市場では、中国交通建設(601800)や中国中鉄(601390)、中国鉄建(601186)などインフラ建設関連が大幅高となった。一部モデルの値上げを発表したBYD002594)は小幅高。半面、新型コロナの感染拡大を嫌気して王府井集団(600859)や中国旅遊集団中免(601888)が売られた。

上海B株指数は0.43%高の289.31ポイント、深センB株指数は0.10%安の1124.33ポイント。

 

 

【上海総合指数】
上海総合指数 2

 

 

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